簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 文六とオオウナギの町

2011-11-18 | Weblog
 嵐坂トンネルの歩行者用道を抜け、柏峠越え道との合流がある、大門の集落を
目指す道すがら、ほんの僅かながら雨粒を感じる。
 まだ本降りに成ると言う程のことは無さそうだ。
しかし気に成って、柏峠の方向を振り返ると、山には雨雲が低く垂れこめている。



 途中「酒まんじゅう」の看板を見つけ、休憩を兼ねて立ち寄ってみる。
地元の蔵元が自社の酒粕を使って作る「酒まんじゅう」が自慢の店で、この
「酒まんじゅう」だけで、何年もやっていると言う。



 「学校の統廃合で、自転車通学が増えた子供たちの安全のために、歩行者用の
トンネルが出来た」と教えてくれた店員が「お接待です」と、注文したコーヒーセット
に「酒まんじゅう」を余分に付けてくれた。



 峠越えの合流点から国道を離れ、芳原川の土手道を歩き、約1時間で津島町に
到着した。町の中央を、オオウナギ(県指定天然記念物)で知られる岩松川が
ゆったりと流れている。
 過去には長さ2メートル、重さ21キロのものが捕獲されたと言う記録が残って
いるらしいが、現在では絶滅危惧種に指定されその姿を見ることは殆どないと言う。



 川を挟み込むように両岸に街並みが延びている。
市の支所や大きな病院、スーパー、飲食店、旅館等が連なり、賑やかな中にも
なかなか風情が有る町である。



 ここは、昭和を代表するユーモア作家、獅子文六の「てんやわんや」の舞台に
なった町としても知られていて、川の畔に文六の文学碑が建てられていた。
また町中では、小説に因んだお菓子を売る店の看板も多く目にする。(続)


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