簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

厄除けの郷照寺(四国遍路の旅)

2014-07-09 | Weblog
 門前の地蔵もちでお茶のお接待を受け、モチをいただいていると、ガラス戸の向
こうの通りを、見慣れた三人組が通り過ぎようとした。例の女性の三人連れだ。



 「一緒に食べていこうよ」と彼女たちを店内に呼び込んだものだから、余り広くも
無い店先が遍路であふれてしまった。
 「同じ善通寺で泊まったけど、もうすでに遥か先を行っている」と思っていたらしい。
「そんな筈はないよ、寄り道ばかりして歩く我々が・・」などと賑やかな事この上ない。



 高橋地蔵餅本舗を出て、その角を曲がると急な参道が待ち構えている。
79番札所・郷照寺は、丸亀の町中を通り抜けた隣町、宇多津町の青野山麓にあり、
厄除けの「宇多津大師」として親しまれている。
毎年お正月が近づくと、しきりにテレビで初詣の宣伝を流すので、瀬戸内地方では
比較的名の知れた有名なお寺である。



 石垣と植え込み、築地塀がどこかの豪邸の玄関先かと思わせるような、モダンな
雰囲気の山門を潜り、その先の石段を登ると本堂が有る。
更に石段を登ると厄除け大師堂が有る。
札所は真言宗のお寺が多い中で、ここは珍しく時宗のお寺である。
一遍上人による再興の歴史を持つからだという。





 ここから見渡せる瀬戸内海の眺望は素晴らしい。
宇多津町の町並みの向こうに瀬戸内の碧い海が広がり、JR予讃線の高架橋と、
その先に優美な姿を見せる吊り橋・南備讃瀬戸大橋が聳え立っている。
橋を渡る潮風が、ここまで届きそうである。(続)






にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

トリップアドバイザー伊万里観光ホテル口コミ情報 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 地蔵もち(四国遍路の旅) | トップ | 八十場の霊水(四国遍路の旅) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事