簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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藤枝宿  (東海道歩き旅・駿河の国)

2020-04-27 | Weblog
 宿場の西見附辺りには見事な松並木が残されていた。
その先も、所々に残る松並木の道を辿り、岡部から藤枝宿に入ってきた。
この宿場町は、江戸方の木戸から京方の木戸まで半里(およそ2キロ)
の間で宿場を形成していたと言うからかなり大規模であったようだ。
家数1,061軒、人口4,425人、2軒の本陣を構え旅籠は37軒有ったと言う。





 先ほど通り抜けてきた岡部宿と比べると、旅籠の数も多く、宿内の人
家の数や人口はほぼ倍と賑やかであった。
岡部に夜具を貸し出す余裕もなるほどと感じられる。
そんな宿場には、昔を彷彿させる建物等の遺構は何も残されてはいない。
今日ではさわやか通り、長楽寺商店街、ちとせ通り、白子名店街、上伝
馬商店街と続く様々なお店が軒を連ねる商店街に変貌している。





 オフィスやマンション、様々な商店に混じって、中には「かざりや」
「表具師」等と看板を掲げた店や、江戸時代から180年以上も続く藤枝
だるまの店なども有るらしく、この町の歴史を感じさせている。

 宿内の旧街道を歩くと、意外に社寺が多く立地している事に気付く。
そんな通りの奥の寺の境内に、見事な枝を広げるクロ松が見えてくる。
大慶寺の「久遠の松」と呼ばれる銘木で、今から700年程前、日蓮上人
が比叡山で勉学を終えた帰りにこの地に立ち寄り記念に植えたものだそ
うだ。





 またこの地には、須賀神社のご神木のクスノキや、正定寺には城主が
出世した事を記念して植えた傘形の「本願の松」などがある。
なぜか銘木が揃う宿場町で有る。(続)

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