簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

冷え込んだ寒い朝(四国遍路)

2013-05-29 | Weblog
 64番・前神寺から伊予最後の札所、65番三角寺までは45キロも離れた長丁場だ。
この間には伊予西条、新居浜、伊予三島、川之江など瀬戸内海に沿って延びる工業
地帯が形成されていて、そんな中を国道11号線やJR予讃線が貫いている。



 このエリアは、四国の中でも活気のある町並みが帯のように続いている。
左に穏やかな瀬戸内の海、右に屹立した四国山脈を見ながら、遍路道はそれらと
ほぼ同じルートを、ひたすら東に向かって進むことに成る。





 昨年の秋、伊予小松の駅前で宿を取り、神前寺を打ってから、出来れば夕方まで
歩き伊予土居辺りまで行けたら良い・・・と歩き始めたものの、結局は18キロも手前
の中萩で遍路道から離脱、駅前で隠れ家のようなお蕎麦屋さんを見つけそこで昼食
を済ませ、早々と列車に乗って帰途に付いた。





 それから7か月、連休も後半の中日、6時半過ぎに自宅を出て最寄り駅に向かった。
薄手のキルティングの防寒着にしょうか、軽くて嵩張らないヤッケにしょうか散々に迷っ
た挙句、これからは暖かさが戻ってくると言う天気予報を信じて決断したヤッケを着込
んだものの寒くてしょうがない。
 杖を持つ手がすぐにかじかむ。交互に杖を持ち替えては、片方の手をポケットに突っ
こんで温めながら、「ミスったかな?」と思いつつも、「朝だけだろう」と納得させ白い息
を吐きながら駅へと急ぐ。
5月とは思えない、まるで冬のように冷え込んだ朝である。(続)




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