簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

勝山の町並み(JR乗り潰し・姫新線)

2018-03-09 | Weblog
 駅前から延びるウッドストリート・夢舞台(新町商店街)を抜け、
そのまま進めば旭川に架かる鳴戸橋である。
先の世界大戦の折り、当地に8か月余り疎開した作家の谷崎純一郎は、
この旭川沿いの道を好んで散歩していたと言い、この地で名作「細雪」
を書いたことが知られている。



 鳴戸橋の手前を右に入ると、道は昭和60年に岡山県下で初めて指定
された「町並み保存地区」へと続いて行く。
そこは落ち着いた石畳の通りで、虫籠窓や連子格子の古い商家、酒蔵、
白壁黒瓦の土蔵などが連なり、そんな中観光客相手の食事処や土産も
の屋などが軒を連ねる勝山観光の中心的な場所だ。



 それを抜ければ、かつての勝山城(高田城)の有った城山を辿る道に繋
がっていく。そこには今はお城も無く、僅かな石垣などが残るのみである。



 「町並み保存地区」を外れ、三浦坂などの石段道を辿ればそこはうえ
のだんと言われる一帯で、そんな裏通りに入れば安養寺や妙円寺等多く
の神社やお寺が建ち並んでいる。
その一角には上級武士の屋敷「渡辺邸」も残されている。
渡辺邸は、築後200年を経た上級武士の住宅で、勝山に残された唯一の完
全な屋敷だそうだ。



 そんな高台にある「勝山文化往来ひしお館」の展望スペースからは、
美しい町並みと旭川の流れ、町を取り巻く中国山地の山並みが一望だ。



 ここは坂も美しい町で、旭川を見下ろすその美しい景観は、映画「男は
つらいよ」シリーズの第48作「寅次郎紅の花」(シリーズ最終作)でも紹
介されている。(続)





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