簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

焼きイカ通り(JR全線乗潰しの旅)

2012-09-17 | Weblog
 8時17分発の普通列車に乗る。
陸奥柳田辺りで、車窓に津軽の名峰、岩木山が見え始める。


 
 山頂に雲が掛るものの、その美しい円錐形の山容が裾野まで見通すこと
が出来る。 別名「津軽富士」と称される1625メートルの“お岩木やま”は、
この先列車が海から離れるとそれに代わってずーっと車窓の友となる。



 15分ほどで陸奥赤石に到着、ここで列車を降りる。



 他に誰も降りる人も無く、無人駅にもその駅前にも人の姿どころか、通る
車もない静かな静かな町である。
お目当ては、ここから歩いた先の海岸近く、国道101号線沿いにある。



 民家の切れ目から、時折岩木山がその姿を現す。
ほぼ独立蜂だから、この辺りではどこからでも“お山”を望む事が出来るようだ。

 駅から歩いて20分ほど、ようやくそれらしい雰囲気が近づいて来た。



 緩やかにカーブする国道の片側、海を背にして、何軒かのカラフルなお店
が軒を連ねている。



 空地には丸太で組まれた棚があり、ずらりと干されたイカのカーテンが
見えている。
何軒かのお店の軒先には、大きくて太いタコの足やイカが干してある。



 ここは、その名もズバリ、“焼きイカ通り”。
近海で上がった新鮮なイカを炭火で焼いて食べさせてくれるお店が10軒
余り国道沿いに並んでいるのだ。

 国道のバイパスが出来、お客さんが減ったらしいが、それでも観光客
らしい姿もちらほらと、店先でおいしそうにイカを頬張ってる。



 昨夜泊った民宿のご主人に紹介されたお店に立ち寄り、早速注文すると
その場で、じっくりと炭火で炙るように焼いてくれる。
鼻をくすぐる香ばしい匂いが食欲をそそり、焼きあがりが待ち遠しい。
 


 肉厚の身は、マヨネーズを付けて食べると堪らない。
包丁で切れ目を入れるよりそのままかぶりついて、手で裂いて食べる方が
美味しいらしい。
大きなイカは安いのに、一度では食べきれないほどのボリュームが有る。(続)



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コメント
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