簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

SL かわね路号(JR乗り潰しの旅)

2011-08-22 | Weblog
 車内は、対面式のボックスシート、国鉄色の座席の色が懐かしい。
座席を支える土台はスチール製、直角に立ち上がった背もたれ枠とひじ掛けは木製だ。
窓枠も木製、その窓の下の腰壁も、何もかもが木製だ。



 禁煙車両の増加に連れ、最近の車内では、灰皿を見る機会もすっかり少なく成っている。
しかしこの客車には、昭和の雰囲気を残している灰皿も取り付けられたままだ。



 油の染みた木張りの床は柔らかくて暖か味がある。
なによりもネットを使った網棚が、天井の扇風機が・・懐かしい、まさに昭和レトロ満載の客車だ。



 列車が駅々に停車する度に、大きな団体の客が大勢降りて行く。
それと入れ替わるように、また団体客が乗り込んでくる。
バス旅行の団体客が、二駅か三駅、SLの体験乗車をしているのだ。そんな駅前には、何台もの大型バスが
並び、手旗を持ったガイドさんが幾人も、忙しそうに団体客を捌いている。

 車内では、SLもなか、SL時計、SL汽笛笛など、限定のお土産物の販売が有る。
SLおばさん(SL専務車掌)のハーモニカ演奏のサービスには、思わず乗客も一緒に口ずさみ、童心に
帰ったようで車内が温かな、ほんわりとした空気に包まれる。



 そんな楽しい旅も終りが近づいて来た。
列車が大井川から離れると、広大な牧ノ原台地の茶畑が見え始める。
新金谷駅を過ぎ、大きなカーブで進路を変え、東海道線に沿うように、ゆっくりと終着駅・金谷のホーム
に入り込んで行くと、80分余りの蒸気機関車の旅も終りだ。(完)



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