ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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異なる集団に合った自分作り

2007-11-06 | 育児
 集団が大きくなると1つのことがなかなか徹底しにくくなることがある。全校の子どもたちに向かって、「静かに座りましょう。」「静かに立ちましょう。」「目をこちらに向けて聞きましょう。」などと言ってもすべての子ができているわけではない。できていてもいなくても次に進んでいく光景をよく見かける。ここで、やり直しをさせるかさせないかが大きな分かれ道となる。集団が大きくなったからその集団のルールに従おうなどとは子どもは思わない。日頃の学級での自分がそのまま出てくる。それを全校で集まったときにも通用するかのように動いている。
 それぞれの集団に合ったルールを示すことは子どもが集団生活をする上でとって大切なことだ。このことを大人の世界で考えてみるとよくわかる。それぞれの社会にはそれぞれのルールがある。職場が違えば、職場に合ったルールがある。また、映画館に入れば映画館に集まった人に合った過ごし方をする。図書館に入れば図書館に集まった人に合った過ごし方をする。
 どの社会(場)に出ても通用する力が身に付いていれば適応できるが、そうでなければ適応するのに時間がかかったり適応できなかったりする。
 場に応じた対応ができるかどうかは、その場を意識させるかどうかが分かれ道となる。意識させないとできるようにはならない。(マナーを教えるとははまさにこれだ。)
 全校で集まったときには、全校という集団のルールに合わせること。学級で集まったときには、その学級集団のルールに合わせること。小グループで集まったときには、そのグループのルールに合わせること。まずは、場に応じた自分にすること・・・・・郷にいれば郷に従えとはよく言ったものだ。(集団のルールを作るのはその後だ。まずはルールに従うこと)
 だから、全校で集まったときに静かに座れない姿を見つけて、やり直しをさせて指導することは、全校という集団に合ったルールを示し、そのルールに合った子どもを育てることに他ならない。指示するだけで指導しなければ、全校という集団に合った子どもを育てていないことになる。
 日頃からどの集団でも通用する姿に育てていればその心配はないが、育てていなければ、それぞれの集団に合わせた指導をしなければならない。集団の違いに合わせて指導ができることは、それぞれの集団の質を高められる教師だと思う。


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