ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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話をよく聞く

2009-09-16 | 育児
 毎日多くの言葉を子どもから受け取る。悩み事や質問・自慢話・世間話・情報提供など様々である。それも多くの子どもから受け取ることになる。一度に複数の子どもの声に対応することもある。そして、私たち教師は、どの子どものどの言葉に対して、忠実に受け取り、対応しようと努力をしている。
 言葉の洪水の中で、大切にしたいことを見失うことなく、丁寧に対応するために、ルールを作り、言葉が溢れることなく、うまく流れるように整理をする。
 すると、作ったルールに乗って言葉を投げかける子どもが増え、それを受け取る。そして、また投げかける。そんな繰り返しをしながら、子どもとのやりとりがうまくできるようになっていく。
 子どもとのやりとりがうまくできるようになると、子どもとの信頼関係ができているという錯覚に陥ってしまうことがある。
 子どもの言葉に真摯に応えていて何が問題なのだろう。
 実は、子どもが発する言葉は、子どもの心のほんの一部しか表現されていないことを見逃し、言葉がすべてのように対応している自分に気づかないでいるのだ。
 子どもの言葉の背景に気を配り、「本当に何を伝えたいと思っているのだろうか。」「この言葉をそのまま受け止めていいのだろうか。」と言葉の裏に隠されている子どもの思いを読まないと本当の子どもの心を受け止めたことにはならない。これには、言葉だけを受け取るのでなく、子どもが置かれている状況や状態をもつかむ必要がある。ここまで分かった上での対応があって信頼関係が生まれてくる。子どもは、背景をわかって話してくれるからこそ信頼できると思うのだ。一般論を聞きたいわけではない。今の私に合った対応を求めているのだ。子どもの心がわかった上での言葉ならば、心に響く。子どもの話をよく聞くことは言葉を受け取ることだけではない。背景も受け取ることになる。 

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