ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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鎧をまとって生きている

2013-10-05 | 育児
私たちの周りには、いろいろな人がいます。綺麗好きな人もいれば、時間に厳しい人もいます。中には、完璧主義だという人もいれば、潔癖性の方もいます。
 その価値観を大切にしなければならないと感じる程の体験を経て、身につけてきたため、あたかもそれが自分であるかのようになっています。

 時間厳守を大切な価値観としてもっている人は、必ず時間を守ります。守れていると安心し、守れない状況が生まれると不安を感じたり、落ち着かなくなります。
この感情は、他人を見ても同様に反応します。時間を守らない人を見るとイライラしたり、腹が立ったりすることがあります。
 遅れても許せる範囲が人によって異なります。1分でも許せない人もいれば、10分、20分でも許せる人がいます。
 これは、自分が身につけた価値観の重要度の違いになります。言い換えれば、この価値観を鎧のように身にまとって自分を守っているのです。
 重要度の高い人は、頑強な鎧をまとっていることになります。その重要度の高い価値観をもって行動していますから、他人から見ても、かなり強い価値観をもっていると感じてしまいます。
 これは、どの価値観についても同様です。
 
 私たちは、生まれながらにして、その価値観をもっていた訳ではありません。生きていく過程で身につけてきました。
 かつて、強烈な失敗体験をしたかもしれません。何度も繰り返し失敗したかもしれません。そして、そのような体験を通して、現在は、あたかもその価値観が自分にとって重要なものとして身に付いているため、意識しなくても条件反射的に反応するようになってしまっています。理屈ではなく、重要だと感じて反応しているのです。
 ですから、時間を守らない人を見ると無意識のうちに感情が動きます。
時間を守らない人は、かつての自分です。価値観を身につけた自分は、その過去のできなかった自分を許すことができないのです。できなかった自分を見たくないのかもしれません。
 美しくなった人が、そうではなかった過去の自分を見たくないと言うのとまったく同じです。

 他人を見て腹を立てたり、イライラしたりするのは、他人の問題ではなく、できなかった過去の自分を見たくないからです。大切にしている価値観からただ反応しているだけです。
 ここまで考えを進めていくと、他人を責めることがいかに無意味なことなのかがおわかりでしょう。
 他人が悪いわけではなく、自分自身の価値観がそうさせているのです。
 すべての人が同じように反応するわけではありません。重要度を高めたあなただから反応するのです。
 
 重要度を高めることで、生きづらくしていることはないでしょうか。その価値観で自分を苦しめていることはないでしょうか。

 鎧をまとって生きている私たちです。

 感情が動くとき、自分の鎧がはっきり見えてきます。あなたは、どんな鎧を着ているのでしょう。

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