ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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将来を見通して

2013-05-20 | 育児
 子どもが育つにつれて、親として要求することが次第に高くなることがあります。そして、子どもの将来の展望を考えたとき、可能性を広げるために多くの努力を強いることになります。

 例えば、「将来いい大学に入るために、今、勉強を一生懸命にしなさい。」「今勉強しないと、行ける高校が限られてしまうわ。」などと勉強することの理由として取り上げることがあります。

 本当にこれでいいのでしょうか。

 可能性を広げるためのこれらの言い方は一般的で、子どもはそれを自分の事として受け入れることはできません。

 「我が子らしさ」を知っているにも関わらず、可能性を広げるためと言って、その子らしさをつぶすようなことになりかねません。

 発想の豊かな子ならば、その発想を生かした道があります。こつこつと決められたことをていねいにすることが得意な子には、それを生かした道があります。機械いじりが好きな子には、機械いじりが生かせる道があります。

 自分らしさを生かすための努力ならば、子どもが嫌がることはありません。
ですから、限られた時間をうまく効率的に利用し、自分らしさを磨く時間を作り出すことが大切だと思います。

 一般論として助言することが親の仕事ではありません。親だからこそできる助言をするのが「わが子らしさ」を知っている親の仕事だと思います。

 就職しても「この職業は、私には合わない」とか、「人間関係がうまくいかないので、無理だ。」などと仕事を辞めていく人が多くいます。
 
 子どもも悩みながら、自分の将来を考えています。その時に「あなたには、こんないいところがあるから、こんな道を選んだらどうか。」と助言は、親だからできる助言です。

 また、自分の特性に合っていれば、多少の困難も乗り越えることができます。挫折することなく、自分で環境を作り替えていくこともできます。

 みんなと同じことができて、同じように育つことが、その子らしさを生かすことにはなりません。

 自分一人ですべてをするわけではありません。互いに支え合って生きているのが社会です。

 その社会に出た時、人の助けを拒み、助けを受けることが自分の能力のなさだと決めつけ、自分を卑下することがあってはなりません。自分を責めてもいけません。

 自分を責めている時は、人を見ることができません。そのため、支えてもらっていることへの感謝の気持ちももてません。

 
 自分のよさや可能性は、社会の中で役立ちます。社会から離れて生かすことはできません。


 自分を責めている時は、社会の中で生きているのに、社会の中で生きている自分を見つめることができません。自分の殻の中ですべてを解釈してしまいます。これでは、自分のよさや可能性を生かすことはできません。


 自分との関わりを強くする社会を作ると、社会が、自分のよさや可能性を引き出してくれます。

 私たちの中に、社会との関わりを避けるような姿勢はないでしょうか。わが子を生かす場が社会であることを考え、社会との関わりを常に意識しながら、わが子らしさを伸ばす努力が必要ではないでしょうか。

 親の生き方が子どもに反映されます。社会との関わりを持ち続ける親でいたいと思います。

 これは、親に限らず、子どもと関わるすべての大人が考える必要があります。 
 

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