ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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もう一人の自分

2017-01-08 | 育児
 教師として責任のある立場を強く意識し、「できない自分ではいけない。」「何としてでもやらなければいけない。」「今の立場になった以上、自分を変えなければならない。」などと考えることがあります。

 そして、自分の外側の問題に転嫁しても、自身の内側の問題とわかっているから、他人から言われたくないし、できないダメな自分を人に見せたくないという気持ちになります。

 そのため、その事は、秘密にして、自分だけで何とかしようと思います。

 まるで犯罪者が罪を隠ぺいしようとしている感じです。

「何とかしたいが、どうしよう。」と人と会話(外的対話)するのではなく、人を避け、内的会話(独り言)をすることがあります。

 この独り言を言うのは誰でしょう。

 他ではなく、「もう一人の自分」が、あなたに話しかけています。

 私たちの心の中には自尊心や虚栄心等は、露骨に目の前に現れることはなく、心の奥深くに隠れて、最後の砦のように、必死であなたを守っています。
 
 時には、嘘をついたり、ごまかしたり、隠したりすることもあります。

 私たちは、いつもこの「もう一人の自分」と一緒にいます。葛藤するのもこのもう一人の自分とのやり取りになります。

 しかし、この「もう一人の自分」は、もともとあなたの中にいた訳ではなく、あなたが生まれ育ちながら、次第に形作られました。そして、「快・不快」という感覚となってあなたの心の中に住みついています。


 授業がうまくできない自分だと判断した時、何となく苦しくなったり、辛くなったりするあの感覚がもう一人の自分になります。

 ただし、この苦しさや辛さの前提には、「自分はダメだ。」「できない自分は許せない。」等という価値判断があります。

 この価値判断は、真実でしょうか、それとも思い込みでしょうか?どちらでしょう?

 これは、過去の体験に基づいた長年培った価値判断が、不快感を作り出しただけです。だめなあなたという事実はなく、すべて思い込みになります。


「失敗なんて、誰にでもある。」「失敗ではない。これは学びだ。」と考える人ならば、決して「自分をダメだ。」という判断はしませんし、苦しさなどは感じません。

 もう一人の自分は、不快感を作り出すことはありません。

 できなかったことに焦点を当て続けると、次から次へとできないことが出てくるため、常に至らない自分に焦点が当たり、自己否定につながります。

 もし、課題が成果を元にした「これができたから、さらにできるようにしよう。」ということならば、自己否定にはつながりません。
 
 言い換えると、もう一人の自分が快・不快を決める前提として、「今の自分を否定して、目標を目指すのか。」それとも、「今の自分を肯定して、目標を目指すのか。」によって決まるということになります。

 「できない自分」なのか、「できる自分」なのか、その判断がもう一人の自分に大きな影響を与えます。これも脳のはたらきによるものです。

 脳は、もう一人の自分を作り出して、自分を守っています。

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