ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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見ているよ

2011-06-03 | 育児
 私たちは、何故子どもに言葉かけをするのでしょう?
きっと様々な答えが返ってくると思います。
子どもにとって辛い事を言うこともあります。嬉しい事を言うこともあります。すべて、子どもの健全な成長を願っての言葉かけになっているはずです。

 しかし、時として子どものためと言いながら、自分の思い通りにしたいという思いで子どもに投げかける言葉を聞くことがあります。そんな言葉であっても、子どもは、教師の言葉に反応します。

 信頼関係ができあがっていれば、子ども「先生のためにしなければ。」という気持ちもあり、好意的に教師の言葉をとらえ、協力してくれます。

 このことは、嬉しいことであり、申し訳ないと思うことにもなります。

 さらに、担任教師から見放されたら、どうしようという不安があれば、教師の言葉に従順に反応します。
 「私の思い通りに子どもが動いてくれる。」などと喜んでいると子どもの心を見逃してしまいます。

 これは、子どもにとって学校生活がとても辛いものになっているはずです。

 こんな状況にならないためにも、大切にしたい言葉かけが、「あなたの事を見ているよ。」「あなたの事を知っているよ。」という言葉かけです。

 これは、子どもにとってとても安心な状態になります。

 目の前にいる子どもの状況だけではありません。「あなたが私の目の前にいなくても、ちゃんとあなたのことを見ているから。」と言われると、本当かなと疑いますが、知っている事実を上げられるとびっくりします。
 そして、それが深い信頼関係を築くことになります。

 本人から直接得る情報だけでは不十分です。友達や保護者からの情報も大切な情報です。それらの情報を駆使して子どもつかみをしているから、こんな言葉を口に出すことができるのです。

・「あなたがしていることを見ているよ。」
・「あなたが何をしたのか、知っているよ。」
・「あなたに力があることを知っているよ。」
・「あなたがどんな力を発揮するか見ているよ。」
・「あなたの考えていることを知っているよ。」
・「わかっているから、安心してやってごらん。」
・「あなたをちゃんと見ているから、心配しないで。」
・「あなたがいることを知っているから、大丈夫だよ。」
 様々な使い方をしながら、子どもに安心と安全を提供しているからこそ、子どもは自由に自分らしさを発揮することができます。

 私たちは、子ども一人一人を大切にしています。しかし、時として見落とすこともあります。そんなとき、「ねえ、先生。私のこと見て!」と子どもは訴えています。

 時には、教師に気に入られようとする姿を示すだけでなく、逆に目立つように違ったことをする姿を示す時があります。また、体調を崩して訴えることもあります。心配させる姿を示すこともあります。保護者を巻き込むこともあります。

 様々な姿で「見て欲しい」という気持ちを訴えてきます。

 この言葉かけの裏付けとなる行動が伴わないと、子どもに嘘をつくことになります。

 ですから、教師の謙虚さが必要になります。この言葉かけはかなり重要ですが、重い言葉かけになります。

 でも、子どもを愛しているあなたならば、必ずできます。