ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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つながりたい

2010-02-16 | 育児
一人でいることに不安を感じるとき、誰かがそばにいてほしいと思うことは誰にでもあります。しかし、その時にそばにいてほしい人は、誰でもいいというわけではありません。自分のことをわかってくれる人や自分に好意をもっていてくれる人等、そばにいて安心できる人なのです。
  そばにいることで心地よい時間を過ごしているうちは、安心していられます。しかし、長くそばにいると次第に相手と自分との違いが分かってきます。
 ここに一つの壁が現れます。それは、違っていても心地よいと感じるか、それとも違和感を感じるかということです。
 違和感を感じると、次第にその違いが不安を呼び、安心安全でいられなくなります。違和感を感じたとき、対応が2つに分かれます。1つは、相手に合わせてそばにいようとする対応です。もう1つは、関わりを切って新しいつながりを探そうとする対応です。
 子どもたちを見ていると、関わりを切ることよりも相手に合わせてそばにいようとする対応が多いように思います。ただ、相手に合わせているうちは、自分を偽ってるため、いつも不安を抱えながら生きていることになります。
 これでは、そばにいても必ずしも本当は幸せだとは言い切れません。どこかで我慢をして生きているのです。
 振り返ると、私たち大人もひょっとするとこの我慢をして生きていることが多いのではないでしょうか。ここには、本当の幸せはないのかもしれません。
 ということは、違いを感じたときに、違っていても心地よいと感じる方が幸せだということになります。
 違いはどこから生まれてくるかと考えますと、これは、価値観ではないでしょうか。
 つまり、それぞれがもっている価値観が似ていると親近感をもち、違っていると違和感をもつということです。
 違っていても心地よいと感じるとき、そこには相手の価値観を認めるという姿があります。
 ということは、自分とは異なる相手の価値観を認めることがどれほど幸せに近づくかということになります。そして、相手の問題ではなく、自分の価値観と相手の価値観とのズレをどのように感じる自分なのかということで相手との関係が決まってしまうということなのです。
 つまり、人間関係は、相手に問題があるわけではないのです。自分自身に問題があるのです。
 自分の価値観から相手を見ているうちは、相手とつながることはできません。自分は自分、相手は相手。互いに違った価値観をもっている存在だと思えることで相手とつながるのです。
 でも、よく考えてみると、自分と同じ人なんているのでしょうか。もともと違っているのが私たちではないでしょうか。
 本当は誰とでもつながることができるにも関わらず、自らの価値観をもとに、自分でそのつながりを切っているのではないでしょうか。もともと私たちは、一人ではないのです。
 同じ家族だから、同じ学級の仲間だから、同じ学校の仲間だから、同じ地域の仲間だからとつながりをもっています。そして、次第に枠を広げていくと、同じ日本人だから、同じ人間だから、同じ地球に生きる仲間だからとつながりを広げていくことができます。このつながりを常に土台にしながら生きていこうとする生き方が幸せな人生を送ることになります。
 決して違いを主張しあうことではないのです。違いを認め合うところから幸せが生まれるのです。