ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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何が大事なのだろう

2009-09-07 | 育児
 子どもたちが使うボールは、形も大きさも様々、材質も様々だ。そのボールを使う時、~用ボールという使い方がある。それは、それで、そのボールの特性が一番うまく生かせるので当然~用ボールとなるのは、よくわかる。
 しかし、それだけがそのボールの生かし方ではない。多少特性が生きないかもしれないが、うまく使うことで別の使い方があると考えることができる。ここに考え方の広がりが生まれてくる。
 例えば、「このボールを使って、学級みんなで遊ぶことはできないだろうか。」と問えば、自由な発想でボールの使い方を考える。しかし、このボールは~用だから、それ以外には使えないとすれば、発想は消えてしまう。
 このことは、どんな物に対しても同じである。考え方を示すことで、使い方を工夫することができる。しかし、マニュアルがあり、この通りに使わなければならないと考えるとそれ以外の使い方はできなくなってしまう。
 マニュアルがあると動きやすいという面もあるが、動きが固定されてしまうことがある。応用できなくなることがある。これが、自分の首を絞めてしまうことになっては大変だ。
 子どもに自由な発想をさせるためには、使い方ではなく、どのような願いで使うのかを示すことが大切である。そして、そのボールを使うために、その時にそのボールを触ったり、投げたり、蹴ったりしてみながら、ボールの特性をつかむ。そして、有効に利用しようとする。
 今、基礎基本の徹底と言われることは、この特性をつかむことであり、マニュアルを作ることではない。知識を身につける教育とは違う。子どもが新しい時代を切り開くための基礎基本である。知恵を身につけさせるための基礎基本なのだ。新学習指導要領でも「生きる力」を育む教育は推進されている。新しい時代を切り開く子どもたちのための教育だ。大切なことは、教師が基礎基本をどのようにとらえているかということになる。