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【ドルも人民元もユーロも「OVER」で金しか残らない…のか】BRICSの「脱ドル」構想が教えること④

2024-12-13 21:03:30 | アメリカ
前回からの続き)

 これまで綴ったように、そしてこちらの記事を含めて繰り返し指摘のとおり、ドルは通貨・金融的な面ではゴールド)に駆逐される局面にある―――どれほど米FRBが利上げをしようにも、その利回りが金の値上がり率に追いつけない≒実質金利が金をけっして上回ることができない―――うえ、実体経済の面でドルの価値を裏付けるべきメイド・イン・USAの魅力がアメ車並み・・・というよりむしろ、そもそもメイド・イン・USAが多くの分野で存在しない、となれば、まあドナルド・トランプ次期米大統領ならずとも「終わった(OVER)」と嘆きたくなるのも当然でしょう。

 その点、BRICS諸国が脱ドルを狙った通貨を創設しようというのは、「だから」(ドルを受け取るとソンをする・ドルで「Buy American」となりたくなるモノがないため)であって、BRICSなかでも中ロ両国が地政学的・戦略的に反米・反ドルをリードして、といったわけではないはずですよ・・・

 足元では、いわゆる「トランプ・ラリー」が続いていて、とくに、かの国では株高金安となっていますが、どのみちアメリカ&ドルはトランプ氏の言葉のとおり「OVER」となっていくしかないでしょう。具体的には、FRBの利下げそして(とくに不動産的な)実質金利のマイナス圏への再誘導を進める以外にない、ということ。であれば、金のドル価格は近々再上昇に向かうのは必然といえそうです。それは同時にドルのさらなる価値低下、すなわちインフレの再加速につながって・・・

 こうしてドルはOVER、そしてBRICS通貨構想もOVER、もちろん疑似ドルとしての人民元もそれゆえにOVER、さらにユーロもOVER・・・であれば、もう金しか残らない・・・ようにみえて・・・

「BRICSの『脱ドル』構想が教えること」おわり)

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