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【「円高自衛隊」の方が「円安日本軍」よりも強い】日韓通貨スワップ協議中断:強い通貨が国を守る④

2017-01-15 00:04:51 | 日本

前回からの続き)

 前回まで、国家そして国益を守るという観点からは通貨高の方がずっと有利、といった見解を綴りました。これは日本のみならず他国にもあてはまる当然の道理です。世界を見渡せば分かるように、相対的に安定している国の通貨は強いし、危機にある国の通貨は弱いわけですからね。

 ・・・こうした意味でも「アベノミクス」つまり「円安誘導」は、日本国の弱体化を促す政策といえます(?)。上述したことの一部を繰り返しますが、防衛予算だけをみてもそれが窺い知れるというものです。わが国の2011年度の防衛関係費(米軍再編関連費含む)は47752億円でした。これが2016年度には5541億円と、民主党政権時代の2011年度よりも6%近くも増加しています。これを知らされた国民の大半は「さすが自民党・安倍政権は頼もしい!」なーんて感じているのでしょうね・・・

 ところが、これをドル換算すると、まったく逆の実態が浮かび上がります。前者が598億ドルなのに対して後者は465億ドルと、何と!130億ドル・22%以上、1機0.7億ドルあまりのオスプレイ約180機分もの大減少!(年間平均レート:20111ドル79.8円、2016年同108.8円で計算)。「わが国はほどほどの軍備のままマネーで国を守れ」と訴える平和主義者(?)のわたしですら、こんなに削減しちゃって大丈夫か日本!?とマジ心配になるほどの激烈な防衛予算リストラです。だからこそこちらの記事で、安倍首相は本音では大規模な軍縮を進めたいのでは、といぶかってみせたのですが・・・

 ・・・いや、そんなことはないでしょう。安倍政権そして自民党等は憲法改正、ようするに再軍備に熱心なわけだから。でも上記のように、アベノミクス(通貨安誘導政策)を続ければ続けるほど自衛隊は弱体化の一途をたどる・・・。こうして晴れて改憲がかなったとき、130億ドル/年×アベノミクスの年月=数兆円以上?もの巨額マネーを抜かれた「日本軍」が誕生するわけです(?)。これ、強いといえますか? わたしは、憲法(第九条)は堅持しつつも強い通貨で防衛力に磨きをかけた「円高自衛隊」のほうが、改憲後の「アベノミクス日本軍」よりもずーっと、少なくとも数兆円分=1500億円のイージス艦で数十隻分(!?)、強いと思いますが・・・

 ・・・ホント、中国韓国がアベノミクスを「警戒」する理由に気が付きたいものです。なぜ警戒するのかといえば、そう言うことで中韓両国のことが嫌いな日本人に安倍政権が富国強兵(?)を進めていると錯覚させたいからでは? 彼らは本心では通貨安政策が国を弱くすることを身をもって知っています。でもそう指摘したとたん日本はこれに気づき、アベノミクスを止めてふたたび強国の道(通貨高容認)に回帰し、マネー力&国防力を高めてしまう。これでは自国の脅威となるので、アベノミクスを警戒しよう!とさかんに口に出すというわけ。平和ボケ(?)のわたしたちと違って、したたかですよ、彼らは・・・

続く

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