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【新興国の成長は日本のマイナス成長がもたらしたもの】新興国通貨は、買えない⑤

2019-01-11 00:01:28 | 世界共通

前回からの続き)

 これまで綴ったような理由から、わたしたち日本人にとって、新興国通貨は「買えない」すなわち、および円預金を上回る利回りを新興国通貨とか同国債の投資で得ることはまず無理と考えています。

 でも実際には、こうした投資が魅力的に感じられるのは、新興国・・・をはじめとする外貨建ての預金や国債の金利が見た目は高いせいでしょう。現に、証券会社等の窓口では、〇〇国の通貨建て預金金利××%!みたいな、これらの利回りがいかに良いかのように思わせるポスターとかが掲示されているわけです。逆に言えば、それだけ日本が低金利―――円の預貯金(≒日本国債投資)の利息が超~雀の涙―――であり、誰もが「もっとリターンの得られる投資先はないものか・・・」と感じているところです。

 このような状況では、円を売って外貨預金を買った時点からこれを解約するまでの間に、為替レートに変動がない限りは(あるいは円安が進んだ場合は)、たしかに金利差としてのリターンが円預金よりも得られる可能性があります。これは外国人投資家にとっても同じで、彼ら彼女らの多くは手持ちのおカネだけでは飽き足らず、円キャリートレード、つまり超低金利のを借りて、これで新興国資産等の売買を行って利ザヤを稼いでいるわけです。もちろんこのトレード、円ほどではないものの新興国通貨よりは金利が低いドルでも行われているでしょう。こうして円やドルが売られて新興国通貨が買われるので(円キャリーでドルに投資する場合は円が売られてドルが買われるので)、「円<ドル<新興国通貨」となりそうです・・・

 ・・・が、そもそも新興国通貨の金利が日米等よりも高いのは、国民が貧しいために徴税が十分にできず、国民からおカネを借りることもできない(国民に預貯金できるゆとりがない)新興諸国が高金利で外国マネーを呼び寄せたいからにほかなりません。つまり新興国は、こうして外貨建ての債務を積み上げながら経済を回していることになります。であれば、その通貨や財政等への信頼は高まらず、したがってインフレ率も高く、見た目は高い上記金利(名目金利)からこれを引いた実質金利は多くの場合、先進国に及ばないのはもちろん、マイナスに沈んでいることも少なくはないはず・・・

 そんな新興国の通貨やら国債の投資でわたしたちが円建てのプラス利回りを得られるはずはないのに、万一得ているとしたら、それは当該通貨等をホールドしている間に円が大きく下落した場合に限定されるはずです。すなわちそれだけ円の価値が下がるから、わが国のGDPやら国富の規模は実質的には大きく減少することに・・・

 これが「アベノミクス」(≒日銀金融政策「異次元緩和」)の一側面であるわけです。要するに日本の実体経済を犠牲にして、新興国等の資産に価値があるように錯覚させ、これらへの投資を煽るというもの。しかし上述のようにこれらのリターンは実質マイナスだから、たとえこのとき円貨を余計に得ても、それ以上に円安が進んで通貨安インフレをくらい、実際にはソンをする、といった具合でしょう。

 ・・・別の言い方をすれば、新興国・・・どころか、アメリカをも含む世界経済の成長は、この枠組みがもたらした低金利の借金による消費等があればこそで、つまりは、そのマネーの出し手である日本超マイナス成長と引き換えに、ということになりますね・・・

(続く)

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