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【アベノミクスの最終型は国家統制経済】民間銀の合理的判断が問うマイナス金利の不合理性⑥

2016-06-23 00:00:24 | 日本

前回からの続き)

 共産主義(あるいは極左社会主義)の世界では必然的に政府(や中銀)の規模や権限が肥大化し、市場メカニズムが排除され、結果として非効率や不合理が社会に蔓延します。さらにいうと、共産主義国の指導者は言論や政治活動等に関する厳しい統制を敷き、自身の主義主張以外の考え方や発想を許さないようになります。なぜなら、そうでもして国民(の非効率に対する不平不満の感情や政権批判等)を抑えつけないと、理屈に合わないことを続けられないからです。

 ・・・不幸なことに、わが国もそんな不条理が支配する共産主義への道を突き進んでいるのではないか・・・。それを感じさせるフレーズが「景気回復、この道しかない。」(2014年衆院選の自民党キャッチフレーズ)です。これはつまり「主体思想」ならぬ「アベノミクスしかない」という意味でしょう。つまりつまり、アベノミクス異次元緩和→追加緩和、と来て、とうとう「マイナス金利政策しかない」みたいな・・・

 「明らかにネガティブ」―――先述のごとく不合理の極みたるマイナス金利に対する三菱東京UFJ銀行(MUFG)の平野社長のこのご発言の真意は、だからこそ(前述のように)憂国の思いと解釈されるべきでしょう。このままではこの国は実質的な共産国になってしまう、それは何としても阻止しなければ・・・で、PD(国債市場特別参加者)資格返上という体を張ったアクションで安倍政権・黒田日銀に対してこれ以上の左旋回に待った!をかけようとした(?)―――じつに勇気ある愛国的言動だと感じます。これはどこぞの国では偉大なる大将様に反旗を翻すのと同じですからね・・・(なので、平野社長の身の上がマジで心配。どうかご無事でありますように・・・)。

 日本の共産化―――これはけっして「そんなバカな!?」ではないと思っています。アベノミクスの前後で国債所有者の主役は「民」(民間金融機関)から「官」(日銀)に代わりました。そして日銀と公的年金基金の株式の爆買いにともなう主要企業の国家支配もじりじりと進んでいます。本邦メディアも専制国家メディアよろしくすっかり御用機関化し(?)、かように市場管理を強める姿勢のアベノミクスを礼賛しまくりです・・・。なので、アベノミクスが目論むのは・・・やっぱり赤い共産日本に違いない!?

 ・・・そんな妄想をするにつけ、どうかマトモなマーケット原理がまかり通る国に戻ってほしい―――MUFG社長ならずとも、そう祈らずにはいられない一市場信奉者の今日この頃です・・・。

(「民間銀の合理的判断が問うマイナス金利の不合理性」おわり)

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