(前回からの続き)
・・・っても実際、この国で大問題になっているのは、アベノミクスが7年間もの長きにわたって日本の経済力を本来の実力から意図的に3割近くも削ぎ続けてきた・・・ことではなくて「桜を見る会」になっているわけです。したがって、いまのどこが転換点?ってあたりが国民一般の感覚ではないでしょうか。たしかにそうです・・・
・・・が、そのターニングポイントとなる出来事は日本・・・ではなくヨソの国で間もなく起こるでしょう。それはこちらの記事で予想した米債券市場(本命?)でのパニックかもしれないし、欧州における大銀行の破綻(対抗?)かもしれないし、中国、香港、産油国、はたまたBrexit、ついでに韓国?・・・などなど、アベノミクスもスゴいけど、諸外国はもっとず~っとスゴいことになっているわけです。しかもこれら、米中両国を含めてみんな仲良くつながっているから、どれか一つに火がつくと皆さん一緒にすっ飛んでしまう危険性があり、そのインパクトはこれまでの「周期」を終わらせるのに十分です。そしてこれらに深く関わってしまった「アベノミクス日本」も道連れに・・・
「日本」の時代は、こうして一瞬のうちに(?)「アベノミクス」という余計な修飾語が焼き払われることで始まるでしょう。直後の残骸、すなわちアベノミクス各位が高値で掴んだ不良資産の山を前に呆然としつつも、同時にわたしたちはアメリカでも中国でもなく、自身つまり日本・・・経済こそ世界一強靭であることにようやく気が付くことになるでしょう。ここで、何に対して日本はそれほど強いの?って・・・最悪の敵インフレに対して、に他なりません。それはアベノミクスが米大恐慌にも匹敵するくらいに本邦経済を抑圧し続けた(≒輸入インフレを煽り立てようとしてきた)にもかかわらず、前述、メディアがこれを伝えないこと以上にわたしたちが超マイナス成長の痛みにそれほど意識を向けないでいられることにも表れています。その理由の一端はこちらの記事に書いたとおりです。