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【ソフトバンクのファンドが投資すべきはベンチャーではなく…】高値掴み-円の現金に遠く及ばない外国企業の価値③

2019-11-21 00:02:30 | 日本

前回からの続き)

 前述のように、傘下の「ソフトバンク・ヴィジョン・ファンド」(SVF)の投資失敗によって「ソフトバンクグループ」は非常に厳しい経営状態にあります。そんななかでも同GはSVFの2号を開始するようですが、これを自分の資金でスタートさせるのは、1号への大口出資者であるサウジアラビア政府などが2号への参加をまだ決めていないためとのこと。そりゃサウジは躊躇するでしょう、450億ドルも拠出した1号ファンドが先述の低パフォーマンスですから。それに、SVFが無事、このマネーを得られたとしても、今後は世界的に石油価格が弱含むだろうとの見方が強い中、サウジはいっそう高いリターンを求めてきそうです。そのプレッシャーを強く感じつつ、先述した難しいマーケット環境で、SVFはいったいどうやってその大きすぎる要求に応えようというのか・・・

 ・・・って、このサウジのドル出資金を増やす、ってことに限定すれば、じつはそれを実現できる可能性が非常に高い投資先がありますよ~。それってどこの国の何というベンチャー企業?いえいえ、ベンチャーなどではなく、もっとず~っとリスクが小さく、というかゴールド)の次に安全で、しかも高利回りが期待できる・・・

 ・・・って、それは日本・・・の「」・・・という通貨にほかなりません。なぜなら前述のとおり、いまの円は社会主義者(?)に対ドルで少なくとも2割以上は割安な水準に抑え込まれているためです。その反市場的な抑圧が取り払われ、マーケット原理が自然に機能するようになれば、はおのずとドルに対して上記と同率(かそれ以上)の上昇率を示すだろう、ということです。具体的には、1ドル108円のいまドルで円を調達しておけば、少し後(?)には勝手に同70円くらいには余裕でなる(?)ので、その利回りは108/70=1.54と何と1.5倍以上! こんなハイリターンをローリスクで得られる夢のような投資対象、いまの世界のどこにあるんですか?ってことです・・・

 いかがでしょうソフトバンクグループの孫正義会長兼社長、サウジから預かったドルで円を買って倉庫に積んでおく、ってのは? ここでは利息が付く日本国債のほうがベターでしょうが、ドルベースのリターン確保の観点からすれば上記のように円の現金でも十分でしょう。こんな誰にでもできる簡単なことで、元金の450億ドルを700億ドル近くに増やせるわけですから、かの国の王族たちも大満足でしょうし、投資先をどこにするかで悩んだり、ハーバー〇大卒などの頭脳に頼ったりする必要はありませんね。

 上記、ホールドした円を倉庫積み―――これこそが上述、そしてこちらの記事等で書いた「巣ごもり」ということであり、実際、本邦企業の多くがそうしているからこちらの記事に書いたとおりみなさんキャッシュリッチになっているわけです。それは合理的な経営判断の結果であり、来るべき経済・金融情勢に向けた最適の備えといえるでしょう。これに逆行する、上記のアブナイ(?)外資に追加投資95億ドルなんてのは、高値掴みの失態をさらに悪化させることであり、同Gをいよいよ破綻に陥れる致死的な選択になるような気がしてなりません・・・

(続く

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