
[あらすじ] 30年来欲しかった電動糸ノコ盤をついに買った。
メルカリの出品者さんはたいへん丁寧に梱包してくれていた。
道具が有ればアイディアが実現できる。
さて使おうと、穴をあけた板にノコ刃を通して
機械にノコ刃をセットして。
スイッチを入れる前に、材料を押さえようとして
ハタと気付いた。
何かがおかしい。
何か、手元がスッキリしている。
ガランとしている。
無い。
無いのだ。
板を押さえる金具が、無い。
糸ノコ盤のノコ刃は上下に動く。
だから、板をしっかり押さえておく必要が有る。
そうでないと、板がバタバタ暴れてしまう。
すると、切れないばかりか、細いノコ刃が折れてしまう。
ちょうどミシンと同じような構造だ。
ミシンも布を押さえるための金具がバネで下ろせるようになっている。
そこんとこの金具が、無い。
困った。
※
備品の入っていた袋を確かめた。
さっき封を切って、ゴム足を機械の底面に取り付けたばかりだ。
材料押さえらしい部品は入っていなかった。
もしかして、材料押さえの部品は取り外して、別に梱包してあったのかもしれない。
届いた荷物は段ボールを駆使してとても丁寧に梱包されていた。
段ボールを丸めて作った柱のどれかにくるんであったのではないか。
いや、丁寧に梱包されていた分、私もかなり丁寧に開梱した。
丸まっている段ボールは一枚一枚開いて伸ばした。
何か金具が入っていれば、気付いたはずだ。
機械が段ボール箱の中で動いてしまわないよう、
底に敷いた段ボールは機械の形にくり抜いてあった。
同様に、くり抜いた段ボールに部品が入れてあった、ということは無かったか。
ほらよくミステリー作品で、分厚い本をくり抜いて拳銃が隠してあるみたいに。
いや、そんなの無かった。
うええええ。
取扱説明書(出品者がわざわざプリントアウトしてホッチキスで製本したもの)を
開いて、「各部の名称」というページを見てみる。
図の中にある、「材料押さえ」と、「ガード」が、無い。
板が暴れないように押さえる金具と、
万一外れたり折れたりしたノコ刃が作業者の方に出てしまったり
作業者がノコ刃に触れてしまったりしないようにするガードが、
無い。
道理で手元がスッキリしているわけだ。
※
出品者は「何度か使用して以来、何年も倉庫に置いていました。」と書いていた。
すると、部品は本体から外して保管していて、
何年も経つうちにそのことを忘れてしまっているのかもしれない。
私なんぞそんなことがよく有る。
しかしちょうど2,3日前に、宅配便の送り状も捨ててしまったところだった。
何日か保管していたのだが、「もういいだろう」と処分したのだ。
あーあ。もうよくなかった。
とても丁寧に梱包してくれた出品者だけに、
残念でならない。
出品者と連絡を取ることは早々に諦めた。
何らかの方法は有りそうだが、面倒だと感じてしまう。
※
念のため、出品ページを見てみる。
倉庫で撮った写真が一枚。
拡大して見てみると、部品が無い状態だ。
送り忘れているわけではない。
出品している時点で、この部品は欠品していたのだ。
欠品に気付いていたかどうかは、分からない。
そこは追及しても、もはや無意味である。
自分で部品を調達することにしよう。
つづく
メルカリの出品者さんはたいへん丁寧に梱包してくれていた。
道具が有ればアイディアが実現できる。
さて使おうと、穴をあけた板にノコ刃を通して
機械にノコ刃をセットして。
スイッチを入れる前に、材料を押さえようとして
ハタと気付いた。
何かがおかしい。
何か、手元がスッキリしている。
ガランとしている。
無い。
無いのだ。
板を押さえる金具が、無い。
糸ノコ盤のノコ刃は上下に動く。
だから、板をしっかり押さえておく必要が有る。
そうでないと、板がバタバタ暴れてしまう。
すると、切れないばかりか、細いノコ刃が折れてしまう。
ちょうどミシンと同じような構造だ。
ミシンも布を押さえるための金具がバネで下ろせるようになっている。
そこんとこの金具が、無い。
困った。
※
備品の入っていた袋を確かめた。
さっき封を切って、ゴム足を機械の底面に取り付けたばかりだ。
材料押さえらしい部品は入っていなかった。
もしかして、材料押さえの部品は取り外して、別に梱包してあったのかもしれない。
届いた荷物は段ボールを駆使してとても丁寧に梱包されていた。
段ボールを丸めて作った柱のどれかにくるんであったのではないか。
いや、丁寧に梱包されていた分、私もかなり丁寧に開梱した。
丸まっている段ボールは一枚一枚開いて伸ばした。
何か金具が入っていれば、気付いたはずだ。
機械が段ボール箱の中で動いてしまわないよう、
底に敷いた段ボールは機械の形にくり抜いてあった。
同様に、くり抜いた段ボールに部品が入れてあった、ということは無かったか。
ほらよくミステリー作品で、分厚い本をくり抜いて拳銃が隠してあるみたいに。
いや、そんなの無かった。
うええええ。
取扱説明書(出品者がわざわざプリントアウトしてホッチキスで製本したもの)を
開いて、「各部の名称」というページを見てみる。
図の中にある、「材料押さえ」と、「ガード」が、無い。
板が暴れないように押さえる金具と、
万一外れたり折れたりしたノコ刃が作業者の方に出てしまったり
作業者がノコ刃に触れてしまったりしないようにするガードが、
無い。
道理で手元がスッキリしているわけだ。
※
出品者は「何度か使用して以来、何年も倉庫に置いていました。」と書いていた。
すると、部品は本体から外して保管していて、
何年も経つうちにそのことを忘れてしまっているのかもしれない。
私なんぞそんなことがよく有る。
しかしちょうど2,3日前に、宅配便の送り状も捨ててしまったところだった。
何日か保管していたのだが、「もういいだろう」と処分したのだ。
あーあ。もうよくなかった。
とても丁寧に梱包してくれた出品者だけに、
残念でならない。
出品者と連絡を取ることは早々に諦めた。
何らかの方法は有りそうだが、面倒だと感じてしまう。
※
念のため、出品ページを見てみる。
倉庫で撮った写真が一枚。
拡大して見てみると、部品が無い状態だ。
送り忘れているわけではない。
出品している時点で、この部品は欠品していたのだ。
欠品に気付いていたかどうかは、分からない。
そこは追及しても、もはや無意味である。
自分で部品を調達することにしよう。
つづく
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