中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

各戸配布された”文明教本”

2009-07-15 06:03:37 | マナー

  昨日、私の部屋に写真の冊子が配られていました。表題は「国慶節を迎えるに当たり、文明を重んじて、新しい風潮を樹立し、愛される蘇州人になろう」といった意味になります。発行元は蘇州市文明辦とあります。市政府の外郭団体でしょう。

  A4版30ページにわたって市民が守るべきルール、マナー、道徳を列挙しています。目録は、生活礼儀、社交礼儀、公共場所礼儀、旅行時礼儀、交通文明礼儀、その他文明礼儀の6編からなっています。ここでいう「文明」とはルールなどを守ることと解釈しておけばいい様です。

  生活礼儀のなかは個人容貌、態度、服装、言語に分かれ、容貌の項目では「男性の髪型は目を覆わず、耳にかぶさらず、刈り上げすぎない」「男性は毎日ひげを剃る」「表情は温和で口元に笑みを絶やさず」「手は清潔に」と細かく記述されています。この調子で30ページ近く続くわけです。これらの項目について、今どの程度守っているかというアンケートも入っています。

  日本だと「政府が、おせっかいな」「行動、表現の自由の制限だ」「税金の無駄使い」といった反対が沸き起こりそうですね。中国では去年の北京オリンピック以来、この”文明化運動”が国を挙げて続けられています。これをどう見るかは難しいところですが、国民がルールを守る習慣がつけば、尊敬されるだけでなく、社会的な損失が少なくなるし、経済効率が上がるという実利があるのも確かです。

  ただ、こんなに列挙しては「空念仏」になりそう。私に言わせてもらえるなら、「交差点や横断歩道で歩行者を優先せよ」に絞り、実地指導を展開してもらいたい。

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