闘うインテリアデザイナー

スタイルイズスティルリビングのデザイナー齊藤が日々の現場で考える家作りと庭づくりとは?闘うお仕事日記。

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祝!日経夕刊掲載!!

2006年08月19日 22時23分20秒 | Weblog
本日帰宅して日経の夕刊を広げたら一面に見覚えのある写真が・・・。おぉ!スタイル イズ スティル リビングが手がけた「バー銀座パノラマ」ではないですか!!第3面の1/3以上のスペースを割いて、「ながらバー」増殖中、という特集を組まれていました。鉄道模型を眺めながらとか、読書しながらとか、全国のながらバー5件の代表として登場!このブログでもたびたび取り上げているが、パノラマの差別化の凄さは世界広しといえども「鉄道模型と書」という誰もあとに続かないそのコンセプトにある。最初は、オーナーから話しを伺ったとき「????????」であったが、それがここまでメディアに取り上げられることとなった。今では、月に一度はなんらかの媒体で紹介されているのではないか?いやー、デザイナーとして影ながら力添え出来たことに、嬉しく思います。

左官大好き

2006年08月11日 19時03分16秒 | Weblog
左官が好きだ。僕がつくる空間には欠かせない。写真に撮ってしまえば、左官の壁だろうと、無垢のフローリングだろうと、ビニールクロスや合板フローロングと変わらないし、ほとんどのお客さんはその良さを体験したことがないので、説明しようがない。価格はビニールクロスの4倍から6倍以上だと、尚更である。だけれど一度漆喰や、珪藻土の壁・無垢フローロングに触れると、その価値がわかっていただけると思う。床や壁が呼吸をしていることを実感する。
今日は、左官日和でした。特に漆喰はなめらかな表情をだすために、水引のタイミングを見ながら鏝をさばいてゆく。これが梅雨時なら本当に苦労するのだ。左官という言葉は、左は壁を仕上げてゆくのに左から作業するから(左利きのひとは右なのだろうか?)。官は、その昔、お殿様がおなりになっても、ひれ伏す必要がなかったからだとか。とにかく左官は水引きとの真剣勝負である。一度材料を練ったら、一面仕上がるまで手を離せないんですね。だからたとえお殿様が通ろうが、ひれ伏さなくてもよかったそうです。それが彼らのプライドであり、今に左官という名を残すことになったというわけ。
今は、私たちインテリアデザイナーが、積極的に店舗などの商業空間で土壁や漆喰を使うようになりました(昨今の和ダイニングばやりで)。でも、住宅では絶滅危惧種です。私たちが手がけるような、左官や無垢の床材や、造作家具・オリジナルのキッチンなどは、ハウスメーカーや分譲マンションの効率優先空間には適さないからです。

デザインはタダか?

2006年08月08日 18時42分26秒 | Weblog
あきれたことがあったので、ここでご報告しておく。スタイル イズ スティル リビングはデザイン事務所であり、造園屋でもあり、工務店でもあるわけです。設計から施工まで一貫して行う事の意味は、作る物の全行程に責任を負うことであり、職人にダイレクトに物作りを依頼することでグッドデザイン・ロープライスを達成することにあるのです。それが物を作る楽しみでもあり、反面しんどいこともあります。デザインだけして、あとは工務店なり造園屋さんに丸投げが出来るならそんな楽なことはありません。
うちの家具を作ってくれている職人さんから、たびたび聞いてた設計事務所の名があります。ここでは名前を伏せますが、一級建築士である代表が、住宅の設計だけではなく、造作家具やリフォーム工事も請け負っていて、家具に関してはうちと同じ職人さんに物作りを依頼していたのです。1年くらい前から紹介したいと職人さんに言われて、彼の会社のホームページは見たことがありました。そして、先日その職人さんと彼がうちの事務所に来社しました。なにか仕事でジョイント出来ることがあれば、という感じで数時間情報交換をしたのです。彼が帰ったあとに久しぶりに彼の会社のホームページを覗いたら、以前よりオーダー家具のサイトを充実させていました。そのトップページを見て、僕は目を疑いました。10数点彼の会社のオーダー家具の事例の中に、スタイル イズ スティル リビングとして僕がデザインした家具と瓜二つの家具の写真があったからです。音楽や、小説などと違って著作権が存在しない世界。大手メーカーの家具でさえ、かんたんにコピーされてしまうのが、インテリアデザインの世界ではよくある話。しかし、シンプルなキャビネットや収納家具ならいざ知らず、そのダイニングテーブルはすごく特徴的なデザインで、僕も自分がデザインした家具ではお気に入りなもの。素材から色の組み合わせまでそっくりで、違いといえばこちらが独立したダイニングテーブルであったのが、コピー版では狭い部屋だからか、壁面キャビネットに片持ちさせてデザインになっているくらい。
たぶんうちのホームページで見て気に入り、お客様に提案したのであろう。これを作りたいといわれて作った職人さんにもあきれたが、職人さんには「デザイン」という行為に我々インテリアデザイナーが、どれだけの労力をさいているかということはわかり得ないことなので、ここでは問題にしない。一番の問題は、空間なり、物を創造する行為でお金を得ている同じ立場のその一級建築士が、なんの良心の呵責もなく、自分の顧客に提案し、そしてうちの家具を作ってくれている職人に製作依頼したということなのだ。次回、コンペや無料見積という悪しき商習慣についても語りたいが、経営サイドや営業サイドからの要請でした行為ではなく、私と同じ設計なりデザインを生業とする経営者がした行為に、あきれているのだ。