闘うインテリアデザイナー

スタイルイズスティルリビングのデザイナー齊藤が日々の現場で考える家作りと庭づくりとは?闘うお仕事日記。

住み続けるということ。

2012年05月31日 23時05分47秒 | 現場日記
こんばんは。
3月から進めていた、築40年のマンションのスケルトンリフォームが先日竣工しました。
お客さまは同じマンションの3階に住んでいて、見晴らしのよい5階が売りに出たため購入されました。購入される前に、近隣の新築マンションを見てまわったりしたそうですが、1億円近いマンションでも希望の部屋に巡り会うことは出来ませんでした。
これは私がいつも言っていることですが、新築マンションを買って住むという事は、デベロッッパー側が用意した間取りにあわせて暮らすことです。家族それぞれの暮らしぶりは、家族の数だけあります。お仕着せの3LDKとか4LDKに合わせて暮らさなければいけないとは、ちょっと変ではありませんか?



40年前のマンションなので、いわゆる団地タイプの3DKの間取りでした。南側に和室が2室、北側に小さい洋室が1室、あとはかわいいキッチンを囲むダイニングです。お風呂は、タイル貼りに小さい浴槽が据え付けられていました。
60平米を切る決して広いお宅ではないのですが、ご夫婦二人だけでしたら、充分過ぎる広さです。

デザインはもちろんの事、設備の点でも快適に過ごして頂けるように、「全室蓄熱式床暖房」「断熱二重窓」「ビルトインエアコン」を備え、キッチンや家具などをオリジナルの造作家具で構築しています。
設備では、すべての給水・給湯・排水管を撤去し、あらたに架橋ポリエチレン管の給水・給湯と塩ビ管の排水を敷設しました。



お風呂は、ユニットバスでお風呂、洗面室、トイレと普通に計画すると狭くなってしまうので、在来工法で浴室と洗面室を一体でホテル式に仕上げました。浴室の天井はレッドシダー。入浴後に浴室乾燥機をかけるとシダーの良い香りが広がりとても気持ちがよい浴室です。

日本には膨大な住宅ストックがあるのですから、長年暮らしたマンションでこのようにスケルトンリフォームをすることで、さらに快適に住み続けることが出来ます。






最新の画像もっと見る