blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

昔のことの続き

2007-10-09 21:48:09 | 日記
Aという環境でできた友人が、Aという環境の終わるか終わらないうちにことごとく離れていった。
高校を出て上の学校に行っても、同じことは繰り返された。
バドミントンのサークルで4年間付き合ったある友人は、卒業の頃には友人ではなくなっていた。
彼とは4年間ダブルスのペアを組んでいたが、4年生の秋の大会という大きな目標が済んだと同時に私から離れていった。
それ以来、彼と同じコートに立つことはなかったと記憶している。
ペアとして私とセットで語られることに、いい加減嫌気が差したのだろうと推測する。

私は若い頃、とにかく「正しい人間」だった。
曲がったことがとにかく嫌いだった。
本人は、マジメにさえ生きていれば必ずいいことがあると本気で信じていた。
ところが、どんなにがんばって正しく生きても、人生は楽しくならなかった。
それどころか、友人も何もかもが私のもとを離れていった。
大学を出る頃には、もう何も信じる気がなくなっていた。
こんな状態で社会に出て、仕事がうまくいくはずもなかった。

この人生の謎が解けるのは、その後ずいぶん経ってからである。
社会人になって8年くらいが過ぎた頃、私は重い病気になった。
思えばこれが今に至る転機であった。
正しい人間であることをやめ、生き方を改めるきっかけになった。
人がどう思おうと、ただ自分が楽しいと思うことをやればよいと。

それでも、先日のライブでは昔の悪い癖が出てしまった。
店の人に任せておけばよい片づけを、頼まれもしないのにセッセと手伝った。
店のレイアウトも知らないのに、机を動かしても店の人は困るだけだ。
きっと、直前のセッションで間違って人に恥をかかせたという後ろめたい気持ちを何とか埋めようとしたのかもしれない。

自分に自信があれば、ヘタなアピールやパフォーマンスは不要だ。
多才な音楽人たちに囲まれ、私自身に気後れがあったのだとしたら、あまりにも腰が引け過ぎてはいないだろうか・・・。
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