blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

10年か

2015-07-12 21:20:04 | 休日
私の自宅にも富山市の広報が配られてきます。
最新号のトップに、写真にある合併10周年式典のことが書いてあり、行ってみることにしました。
当然ながら来賓には県知事や県選出の国会議員など、さしずめオールスターの趣であったので、普段着だとまずいかなと思ったくらいでした。(実際は大丈夫でした)
私が魚津を離れて富山に来たのは合併よりも後なので、合併10周年には特別な感慨はありません。
ただただ貴重な機会、普段なかなか生で見られない人を見たいというミーハー根性だけで行きました。

富山市民として暮らしてきた7年かそこらの間に、富山市は間違いなく注目される都市になったと感じます。
国内的にも海外からもここまで認められている地方都市はそうそうないです。
加えて、外からの評価とは別に、従来の「富山になんか何もないわ」的なスタンスが市民レベルでも変わってきているということが県出身の著名人の口から聞かれました。
もはや背伸びをするでもなく、大騒ぎするでもなく、市民ひとりひとりが普通に振舞っているだけで外にアピールできる兆しが出てきているというのです。
だいぶ前にも書いたかもしれませんが、ゆるキャラやB級グルメ、大河ドラマ誘致といった安直な街おこしに頼らず、今あるものを時にはアレンジを加えながらも大切にする、そういうひとつひとつは地道な取り組みが時間をかけて実を結んできたということかと思います。

北陸新幹線のからみでは、観光客の入り込み数の面で金沢市がずいぶん多いような報道も目にします。
駅の近くに有名な観光地があらかた集まっている金沢と、観光地が分散している富山を比較するのは酷だとは思いますが、確かに駅の混雑は一度行っただけですがとてつもないものでした。
反面で金沢に関しては、主に公共交通の運転手の態度が良くないなど、リピーターの喪失を危惧するような指摘も出ているようです。
京都がいつまでも京都たりえるのは「現在をおろそかにしない」ことだというのが若い頃に7年ほど住んだ人間の実感です。
リピーターを失ったら寂れるしかないのは観光地もラーメン屋さんも同じ、寄りかかっていては未来はありません。
とはいえ、とかく張り合うばかりの関係で語られがちの富山と金沢、新幹線でわずか20分あまりという時間距離から考えて、スクラムを組めるところは組み、地域として発展する展望もあっていいような気はします。

お堅い式典が終わった後は、大きくなった富山市の一部である立山山麓エリアまでクルマを運びました。
暑すぎたというのもあったのか人が少なかったのが残念でしたが、中心市街地からスキー場まであっという間に行けてしまう富山県の不思議さを感じた1日でもありました。
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