地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

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東北のアイヌ語由来とみられる駅名(山形県・福島県)(3)

2014年08月16日 15時54分30秒 | Weblog
左沢 あてらざわ JR左沢線。山形県西村山郡大江町左沢。
アテラサワatte-ra-sawa,アッテ(懸ける。絶壁)ラ(低い)で,「東岸は絶壁,西岸は低い」という地形を示す。

五十川 いらがわ JR羽越本線。山形県鶴岡市五十川。
イカ川ika(越える)の転訛で,「川伝いに,山越えする所にある川」の意。

及位 のぞき JR奥羽本線。山形県最上郡真室川町及位。     
(莅(のぞき)峠)「ヌソキ nus’oki」の転訛。ヌサ(幣)が沢山(捧げてある)所の意。アイヌは峠を越す所で山霊に,ヌサ(幣の集合体)を掲げ,無事に越さえ給えとか,越え得たことを感謝する習わしがあったという。この峠に矢立杉があり,杉を的にして競射を行った所であるという。

女鹿 めが JR羽越本線。山形県飽海郡遊佐(ゆざ)町(まち)吹(ふく)浦(ら)字女鹿。
メカ(mekka,尾根が没するところのedgeをいう)。すなわち「鳥海山の西尾根が海に没するところ」の意という。

遊佐 ゆざ JR羽越本線。山形県飽海郡遊佐町遊佐。
yu-sat(温泉が枯れた)の意。この地でしばしば大地震が起こり,古い時代の温泉が枯れたとみられる。

郷戸 ごうど JR只見線。福島県河沼郡柳津(やないづ)町郷戸。
コウトウ「koh-to」の転訛。kohはコツkotと同じく「谷間,窪地で,断層谷」,toは「湖」の意で,「断層谷に水のたまった湖」の義。この湖が地震などで断層が生じ,水が流れ出た所と関係があるのではないか。

神俣 かんまた JR磐越東線。福島県田村市滝根町神俣字梵天川。
カアアヌka anu(鳥を捕えるワナ),マタmata(冬)の転訛。冬に渡り鳥が来たとき,ワナをかけて捕った所であろうという。

勿来 なこそ JR常磐線。福島県いわき市勿来町関(せき)田(た)。
ナコソnako’soはna-kot-soの合成語。ナは水,コツは孔ー竹を二つ割にして,凹面を海に向けたような孔道,ソウは海岸に見え隠れしている岩で,「海水にひたる孔道のある低い岩」の意。現在の街道は,勿来の関阯のある丘陵上に通じているが,古いアイヌの時代には,海岸沿いの自然の孔道が,通路として利用せられていたと思われるという。他の説には,nai-kush(川を越す)の訛りだという。
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