中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

平成30年度 2018年度 海陽中等教育学校 特別給費生入試(算数)1番(1) 解き方

2018年01月20日 | 中学受験算数・解き方
(あ)
ある数が9の倍数ならば、その数の各位の数の和も9の倍数となります。
例えば2018の各位の数の和とは、2+0+1+8=11です。
11は9の倍数ではないので、2018も9の倍数ではありません。
2916の各位の数の和は、2+9+1+6=18です。
18は9の倍数なので、2916も9の倍数です。

この知識を使えば、1ばかりが9個並べば、その和は9の倍数ですから、各位が1で9ケタの数も9の倍数です。
従って答はA(9)です。

(い)
33=3×11なので、3の倍数かつ11の倍数であれば条件に合います。
3の倍数についても9の倍数と同様で、各位の数の和が3の倍数なら、もとの数も3の倍数です。
11の倍数で1が並ぶ数とは、1が偶数個並ぶ数です。
この2つのことから、条件を満たすのは1が6個並んだ数と分かります。
従って答はA(6)です。

(う)
この問題は、13の倍数で1だけが並ぶ数を見つけるということです。

13について、どのような特徴があるのでしょう。
次の式を見て何かをみつけてください。

13×1=13
13×2=26
13×3=39
13×4=52
13×5=65
13×6=78
13×7=91
13×8=104
13×9=117

何がみつかりましたか?

ポイントは各答えの1の位の数です。

13×1=1
13×2=2
13×3=3
13×4=5
13×5=6
13×6=7
13×7=9
13×8=10
13×9=11

どうでしょう。
ポイントは、全て異なり、1から9まで揃っているということです。
これを使って1ばかりが並ぶ13の倍数を見つけていきましょう。
もう少し正確に言うと、「13にいくつを掛ければ答えが1ばかりが並ぶ数になるかを見つけていきましょう。」ということです。

まず掛ける数の1の位は直ぐに分かりますね。
7です。
13×7=91

では10の位はいくつでしょう。
9にいくつを足せば1になるかと考えれば直ぐに分かりますね。
足す数は2です。
1の位が2である13の倍数は13×4=52ですから、10の位は4です。
13×47=611

同様にして、6に5を足せば11となるので、100の位の数は5です。
13×547=7111

7に4を足せば11ですから、1000の位の数は8です。
13×8547=111111

これで全てが1となりましたから、条件を満たします。
従って答はA(6)です。

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