R&Rf Blog "The Ladder To The Stars"

ミニチュア製作を中心に日々感じたことをランダムに綴っていきます。

1/25 ジュニア・ボナーとキャデラックそしてホース・トレーラー(1/25 Junior Bonner with Caddillac and the horse trailer)

2021-09-11 | 製作

 「ジュニア・ボナー(華麗なる挑戦)」(Junior Bonner 1972)は私が初めて封切で観たマックイーンの新作かもしれない。ロデオ興業を渡り歩く主人公が故郷の大会に出るために戻ってくるところから始まる。現実主義の兄と夢を追い続けている父、父に愛想をつかしながらもどこか情でつながっているような母。どこにでもあるような田舎の家族。主人公のボナーは父の気持ちはよく分かっている。兄の考えも分からないでもないが性格的に相容れない。そんな家族が田舎のロデオ大会が開催される中で淡々と語られていく。それぞれが微妙にすれ違って反発しあったりしながらも家族として思いやり繋がり合っている不思議な温かいそして寂しい映画である。言われなければサム・ペキンパー監督作品とは思えない穏やかな作品。1970年代は西部劇も下火になっており、牧場跡の父の家が壊されるシーンは何か古い西部開拓時代の終焉を象徴しているようで見ていて辛いと当時思った。

この作品には特に思い入れが深く、大好きで、とにかくこのポスターのポーズでフィギュアを作りたかった。フィギュアだけではつまらないのでキャデラック62/64のモデルを探した。運よくJOHANのヴィンテージプラモ(1/25)をゲットできた。これが5年以上前。次にホース・トレーラーを作ろうと思い立つ。それから試行錯誤を重ねながらようやく完成にこぎつけた。

 先ずキャデラックについて。これはリアのスカートを切り取った以外はほとんど素組み。改造した所は後部にトレーラーとのジョイントを作り足し、フェンダーにスポットライトを付加したくらい。このライトが何なのか当初は分からずアメリカの友人に訊いて判明した。この外付けのスポットライトは珍しいと思う。キャデラックはこの年式からテールフィンがおとなしめになった。映画の車はフロントがベンチシートになっているがそこは改造しなかった。

 次にホース・トレーラー。これはフルスクラッチで製作した。先ずプライザーの1/25馬フィギュア(47021)を入手して、それが格納できるような大きさにした。そしてリアのドアをミニ蝶番で開閉できるようにしフロントのウインドウも透明アクリル板を使って覗けるようにした。ストップランプの金網部はFinemoldのAE-12を使用している。窓の細い桟は、レジン製ということを考えると脆くなるため少し太めに作っている。とにかくこれは思っていたよりかなり時間がかかった。

 そして人物フィギュア。これはわりと早めに原型が出来上がったが車やトレーラーの彩色が終わってからまとめて彩色した。特にチャップスや鞍の鐙のなど複雑な造形となった。当初は簡略化して誤魔化そうかなとも思ったが、結果的にストラップ等も付加(これは紙製)することになってしまった。鞍の脱着も考えていたがこれは本体と接着固定した。余談だがマックイーンのデニムはいつものLeeのライダージーンズ。カウボーイといえばWranglarが定番だが、Wranglarがロデオの公認のジーンズになるのは1973頃かな。

 最後に、これらの製作中にJADA toyから1/24キャデラックが安価で入手できたのでこちらの改造も進めていた。またダイソーで1/24で馬フィギュアを見つけたのでそちらを最後の写真に2枚追加しておく。これは友人へのプレゼントとして特別に製作したもの。トップを外してオープンにしてソフトトップとサンバイザーを製作、ボディも黒をリムーバーで剥がして白にした。元々付いていたインチアップのタイヤを外してノーマルにしているのでシャコタン気味になっている。

(SSS Project No.0013)

               

 

 



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