アメノチハレ

ゴルフ戦遊記 ②

ゴルフを始めたはいいが

正直 最初はゴルフが大好きというよりも
仕事の対極に 何かそんなものがあればいい
というくらいのものだった

作曲で一日中座っているが ゴルフなら丸一日歩ける

鳥のさえずりに出迎えられて 
水分をたっぷりと含んだ早朝の空気を
胸いっぱい吸い込む 

それこそ鳥籠のような仕事部屋から
その日だけは色彩豊かな自然の中に繰り出して
そこに身を置く気持ち良さったら格別だ

行き帰りの車中では
浮かんだメロディーを口ずさみながら
ボイスレコーダーにメモしながら走った

心底それが目的だったし
スコアも真剣に数えてなかった時期が長かった


当時のマネージャー河田氏(左)と田原俊彦杯にて 90年代後半

しかし 元来 負けず嫌いの自分が
そんな生ぬるい感じで終始するわけがない

まだまだ30代そこそこの 血気盛んなイケイケヨロシクである

広島から出てきた田舎者の小僧が
なんか知らんがゴルフの会員権を買ったあたりから
火がついた

当時の業界はゴルフ人口もコンペも多く
顔を見れば どう最近?なんて
曲発注の打ち合わせもそこそこに
ゴルフの話をするディレクターも少なくなかった

その頃からか 健康志向が競技思考に切り替わり
頭の中は音楽かスウィングか 
その2択の骨組みで日常を組み立てていた記憶がある

それこそ当時は徹夜で曲を書き
そのままゴルフ場まで車を飛ばした

ラウンド中に携帯が鳴って
「曲聴いたよ いいね!」なんて
リアクションあった日なんぞは 
眠気も吹っ飛ぶほどに
もうそりゃ有頂天だった 

そういえば 18歳で上京した時からお世話になっている
東京の父のような存在の方に ある時に言われたことがある

お前最近ゴルフの付き合いも多いらしいな
でもな、ゴルフは仕事には結び付かんぞ

そんなつもりで仕事関係とのゴルフをしていたつもりは無いが
振り返ってみると確かにそうだったかも知れない

それに 当時は相当に扱いづらい嫌な奴だったらしい

何をするにも いつも額に皺を寄せて 
怒っているのかと思われていた

特に女性にはそう言われた

ゴルフの時もそうだ

調子が悪いと 途端に機嫌が悪くなる

それでも 曲がヒットしているうちは 
作家の先生だからデリケートで当然と
周りがとても気を遣ってくれているのが分かった

そんな手厚い心配りに 一瞬 勘違いしそうになるが
幸か不幸か 自分はふと我に返る習性がある

それはもしかしたら長所でもあるが
今一つ 皮が剥けず のし上がれない原因でもある

このギョーカイも はたまたゴルフも
一度は 美味い汁を吸わせて勘違いさせてくれる

まさに勘違いという魔物が潜む

つくづく 怖い世界だ 


つづく




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