アメノチハレ

お天道様が地球を見捨てる頃


連休中、少し根を詰めたせいか 
最近ではたまった疲れも
小出しに身体に表れるようになり 
おまけにこのところの不安定な気候の変化も相俟って
まるで一日の中に四季があるように
浮いたり沈んだり

昨日レコーディングで作詞家の池田充男先生とお会いした
今まで中々お会い出来る機会もなかったのだが
今回ご縁あって少しポップス寄りの響きのある作品を
一緒に作らさせていただいた。

ちょうど自分の父親と同じ
昭和7年生まれということもあり
また大変に曲の事を褒めて頂き 
先日のオケ録りの際に初めてお会いした瞬間から
なんだかもう昔から存じているかのような
ファミリアなオーラをとても近くに感じていた

歌が入って完成した作品を聴きながらも
次の事を考えておられたようで
帰り際にトイレの中で
「次はこんなの考えてるんだけどどうかな」と
瞳を熱くして語っていただいた

そんな姿がとても素敵で、
昔はそんな気概と意欲のある作家達が寄り集まって
どうしようこうしようと歌の時代を作ってきたのだなあと
改めて感じると共に
また是非ご一緒させて頂きたいという気持ちでいっぱいだ


友人であり先輩である作詞家の康珍化さんからお手紙を頂き
作詞家の戸沢暢美さんが3月29日に食道がんのため
慶応病院にて永眠された事を知る

享年52才であった

私自身がご一緒した作品は決して多くはなく
それも80年代が中心だったと思うが
彼女の才能への想いは
出来有ればもっともっとご一緒したかった
という一言に尽きる

結局はお会い出来ぬまま逝かれたが
手紙によると亡くなる間際まで気丈におられたとあった

康珍化さんの手紙の最後に

「戸沢さんは何も言わずに立ち去りました
伝えたかった事はたくさんあったでしょう
詩は言葉と言葉の間に生まれるものです
何も言わなかった戸沢さんが
無言の言葉の間に込めた気持ちを
みなさんの大きな手のひらで掬いとっていただけたなら
友人としてこれ以上うれしいことはありません」
とあった

数多くの知人や関係者に送付されたであろう
A4サイズの紙7枚にびっしりと書かれた康さんの想い
そしてその優しさに
いっとき胸が熱くなりました

戸沢さん ありがとう
安らかに眠ってください



月に一度くらい昔お世話になった方から手紙を頂く
励ましの言葉あり、今の日本への憂いあり
毎度楽しく手紙のやり取りをさせて頂いている

今回は手紙のタイトルが
「お天道様が地球を見捨てる頃」と
原稿用紙の一番最初に

手紙の内容はタイトル通りの直接的な事は何もなく
日々の徒然に感じた事などが面白おかしく書かれている

「さて、貴兄はお元気にご活躍の事と存じます。
私はやはり歳の故でしょうか、満身創痍で毎日のように
整形、整体、胃腸膠原等などの医院通です。
まだ健保があるからよいのですが、これが10割負担となると
もう死刑宣告と同様ですね(笑)」
からはじまり達筆でびっしりと

昔はその笑顔のどこかにクールな眼差しを
ずっと感じていたお方だったが
実際には本当に心より応援していていただいた事が
身にしみてわかり
どこまでいってもお世話になってきた先人達の
度量の深さに追いつけないでいる

人への優しさは相手に気づかれない程価値があるのだと
いつも肝に命じているつもりなのだが
まだまだ自分は
毎度の事のように情けない男でいる

いつも花に水をやっているのは自分のほうだと
そんな事さえも言葉に出さずに
黙ってそっとやれないものか
このあほんだら
黙して行動すれば相手はその気持ちを心で気づく

そんな静かな優しさに触れると
身体の芯がジンと暖かくなるんです

お天道様もおそらくそんな眼差しで
地球の再生を目論んでおられるに違いない

そろそろ我々もそれにちゃんと気づいて
しっかりとした覚悟を決めなくてはいけない時代になってきたのだ
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