歌手の橋幸夫さんが今春
78歳で京都芸術大学に新入生として
入学式に参加されたという記事を読んだ
専攻は10歳の時から始められた
自身の大好きな書を学ぶための
通信教育過程の「書画コース」
橋さんにはかつて一曲だけ書かせていただいた
秋元康さんの作詞で1995年に発売されたシングル曲
「お袋の袋」1995.4.21発売

橋幸夫 翼 -60th Anniversary Premium Box- 2020.12.2発売
あなたを見ていたら
なぜだか 涙があふれ出す
小さな背中が背負ってきた
家族の重さをふと思う
女の一生を
あなたはいつしか追い越して
数えてみれば
しあわせよりも白髪のほうが
多くなっている
お袋の袋の中に何がある
親父と子供の他に何がある
お袋の袋の中に何がある
残り少ない暦に
書き込むような
あなたの生き甲斐を贈りたい
「お袋の袋」1stコーラス
今の僕の年齢よりも
まだまだ若い橋さんの頃のうた
橋幸夫さんと言えば
舟木一夫さん そして先日他界された
西郷輝彦さんと共に元祖御三家の一人
あの時代 親戚の叔父の家にいけば
大きなステレオから流れていたのは
橋さんの唄う「恋のメキシカンロック」
レコーディング前にピアノのあるスタジオで
キー合わせと軽く歌唱レッスンをした
特にサビのフレーズは
唄うたびに自分の母の顔が浮かぶんだと
目を細めて優しく仰ってたのが印象的だった
来年の80歳で歌手生活を引退されるということ
老いゆく明日を憂うことなく
いくつになっても自分のやりたいことに躊躇せず
そして諦めず
新たなる人生に向かう人の姿は美しい
口で言うほど簡単なことではないが
僕自身もそんな生き方を目指したい
新入生代表として挨拶される橋さんの姿は
まさに青春真っ只中
青春とは人生の一時期の事でなく
心のあり方の事だ -サミュエル・ウルマン-
見習うべき大人がまだまだ沢山おられる