今年の彼岸も無事広島で終えた
近年は なんだかんだと広島に帰省する機会も増えた
両親 普段は台所周辺にいることが多く
インターフォンが遠くて聞きづらく物騒だからというので
こりゃ配線も含めて新しいのにしなくてはと思い
今回の帰省の際 一応チェックしてみれば
単にボリュームが下がっていただけ
とか まあ 細ごまと 色々
して欲しいことを忘れないようにメモしておいてもらって
帰省の際はひとつつひとつ片付けてゆく
さて そんなこんなで今回も色々
押し入れを開けて整理していると 懐かしいギターが出てきた

Maruha guitar F-120M
このギター マルハ楽器 と書いてある
約50年前 母が初めて買ってくれたギターだ
真偽は定かではないが
元ツイストの世良公則さんの最初のギターもこのマルハ製らしい
同じ広島出身でほぼ同世代なので
もしかしたら購入した楽器店も
同じだったりなんて事もありそうだ
18歳で上京して以来 一度も手にしてなかった
なにせ両親共に 家族全員 押し入れの奥に
このギターがあることすら忘れていたのだから
母と楽器屋に行き どれがいいんね と
色々見て周ったのを今でも鮮明に覚えている
どれがいいんね と言われても
共働きの一家に高い楽器を買える余裕なんてない事は
子供たちが一番よく知っている
最終的に18000円のこのギターを手に取ってみたら
これがええんなら えーよ 買いんさい
大事にしんさいよ と母が言ってくれた
古くなった実家だが
昔の大工仕事はしっかりしていて湿気も溜まらず
幸い劣化も最小限だ
早速東京に持ち帰ってできる範囲のメンテをした
弦を張り替え フレットを磨き
ボディもクリーニングしたら蘇った
思えば このギターと共に僕の音楽人生は始まったようなものだ
兎に角 よく弾いた
学校の宿題なんかこの世から無くなればいいのにと
よく弾いた
あの時代 随分と世話になったお前の元へ
約半世紀ぶりに戻ってきたぞ
少しは上手く弾けるようになっただろうか
こうしてまた会えて 嬉しい