例えば、上のオレンジが「ベースカラー」だったとして。
次の３色のうち、どの色を組み合せるのが良いと思いますか？
Ａ：ターコイズ Ｂ：ブリックレッド Ｃ：モスグリーン
正解は……
↓
↓
↓
↓
↓
「どれでも良い」です。あっ、ブラウザ閉じないでーー！笑
実のところ、この問題に「唯一絶対の正解」はありません。
オレンジに限らず、どんな色であっても一概に「これが合う」とか「合わない」なんてことは言えないのです。
だったら「何でもアリ」なのか？と言われると──その答えは「ノー」です。
色の組み合わせ、つまり「配色」の良し悪しが何で決まるか。端的に言えば、そこに《意図》があるか否かということです。
もう少し具体的に言うと、例えば上の例題ではもっとも基本的な「前提」が抜けています。つまり、
これは一体「何の」色なのか？
ということが、どこにも書かれていません。洋服の色なのか、ラッピングの色なのか、あるいはロゴマークの色を選ぼうとしているのか。洋服の色だとして、それはどんな服で、どんな人が、どんな時に着るものなのか。その人の好みは、あるいはどんな風に自分を見せたいと思っているのか。
それによって「正解」は変わります
例えばこのオレンジが「この前買ったばかりのＶネックのニット」だったとしましょう。春先まで着られそうな、薄手のカシミアの。それに合わせる「ボトムの色」を選びたい、ということだったとしたら……あなたはＡ～Ｃのどれをチョイスしますか？
──こうなると、さっきよりもイメージが明確になり、考えやすくなりますね。
だったらＡ～Ｃ「以外」の色のほうがいい、という人もいるかもしれません。それが「正解」となるか否かは、意図した方向性と実際の配色がもたらす印象とがフィットしているかどうかで決まります。
もしあなたが「春らしく颯爽とした軽快な感じ」を好み、さらに「実際より背を高く見せたい」と願いつつ「あんまり派手な感じには見られたくない
」と思っているとします。そうなると、上記のＡ～Ｃは……プロ目線では全て「不正解」となります。がーん。
さて、困りました（笑）もう手元には真新しいオレンジのニットが出番を待っているというのに！
実はこうした「ややこしいハナシ」は、プロの現場では「日常茶飯事
」です。涼しい顔して「……それでは」と、その場でいくつかのパターンを提案できるだけのスキルが問われます。先ほどの「リクエスト」にお応えするなら、
・・・
それでは足元を軽やかに見せるために、ボトムにエクリュ（ベージュ）はいかがですか？ ぼんやりするようならチョコレートのベルトで引き締めてもいいですね。ニットがＶネックなので、オレンジの反対色であるＡのターコイズを胸元や首元にアクセントとして持ってくると映えますし、寒さ対策にもなりますよ。なるべくポイントを上のほうに作ることで見た目の身長も高く見えます。エクリュもチョコレートもオレンジの同系色ですから、ごちゃごちゃせずスッキリ洗練された印象になりますよ
・・・
くらいはサラリとお伝えし、そこであなたが「もう少し落ち着いた感じがいい」とか「ターコイズは好きじゃない
」などとフィードバックしてくださったら、さらに二の手・三の手と打っていくわけです。むずかしそう？──全然！
「色合わせ」が苦手、「センス」がない。かつてはわたしもずっとそうしたコンプレックスを抱えていました。当時の職業は「グラフィックデザイナー」だったのに（あかんやん
）アナログ時代はカラーチャート、デジタル化してからは何時間もMacのディスプレイとニラメッコしながらあーでもないこーでもないとやっていました。その割に出来上がるものはパッとしない……こんな悪循環からわたしを救ったのは、目からウロコのある「体験」でした。
というわけで、長くなったので明日へ続きます。その間、良かったら「ターコイズは好きじゃない」人のためのコーディネーションを考えておいてください（笑）
＜「正解」はひとつじゃないよ♪いろんなパターンを考えてみてね～
次の３色のうち、どの色を組み合せるのが良いと思いますか？
Ａ：ターコイズ Ｂ：ブリックレッド Ｃ：モスグリーン
正解は……
↓
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「どれでも良い」です。あっ、ブラウザ閉じないでーー！笑
実のところ、この問題に「唯一絶対の正解」はありません。
オレンジに限らず、どんな色であっても一概に「これが合う」とか「合わない」なんてことは言えないのです。
だったら「何でもアリ」なのか？と言われると──その答えは「ノー」です。
色の組み合わせ、つまり「配色」の良し悪しが何で決まるか。端的に言えば、そこに《意図》があるか否かということです。
もう少し具体的に言うと、例えば上の例題ではもっとも基本的な「前提」が抜けています。つまり、
これは一体「何の」色なのか？
ということが、どこにも書かれていません。洋服の色なのか、ラッピングの色なのか、あるいはロゴマークの色を選ぼうとしているのか。洋服の色だとして、それはどんな服で、どんな人が、どんな時に着るものなのか。その人の好みは、あるいはどんな風に自分を見せたいと思っているのか。
それによって「正解」は変わります
例えばこのオレンジが「この前買ったばかりのＶネックのニット」だったとしましょう。春先まで着られそうな、薄手のカシミアの。それに合わせる「ボトムの色」を選びたい、ということだったとしたら……あなたはＡ～Ｃのどれをチョイスしますか？
──こうなると、さっきよりもイメージが明確になり、考えやすくなりますね。
だったらＡ～Ｃ「以外」の色のほうがいい、という人もいるかもしれません。それが「正解」となるか否かは、意図した方向性と実際の配色がもたらす印象とがフィットしているかどうかで決まります。
もしあなたが「春らしく颯爽とした軽快な感じ」を好み、さらに「実際より背を高く見せたい」と願いつつ「あんまり派手な感じには見られたくない
」と思っているとします。そうなると、上記のＡ～Ｃは……プロ目線では全て「不正解」となります。がーん。さて、困りました（笑）もう手元には真新しいオレンジのニットが出番を待っているというのに！
実はこうした「ややこしいハナシ」は、プロの現場では「日常茶飯事
」です。涼しい顔して「……それでは」と、その場でいくつかのパターンを提案できるだけのスキルが問われます。先ほどの「リクエスト」にお応えするなら、・・・
それでは足元を軽やかに見せるために、ボトムにエクリュ（ベージュ）はいかがですか？ ぼんやりするようならチョコレートのベルトで引き締めてもいいですね。ニットがＶネックなので、オレンジの反対色であるＡのターコイズを胸元や首元にアクセントとして持ってくると映えますし、寒さ対策にもなりますよ。なるべくポイントを上のほうに作ることで見た目の身長も高く見えます。エクリュもチョコレートもオレンジの同系色ですから、ごちゃごちゃせずスッキリ洗練された印象になりますよ
・・・
くらいはサラリとお伝えし、そこであなたが「もう少し落ち着いた感じがいい」とか「ターコイズは好きじゃない
」などとフィードバックしてくださったら、さらに二の手・三の手と打っていくわけです。むずかしそう？──全然！「色合わせ」が苦手、「センス」がない。かつてはわたしもずっとそうしたコンプレックスを抱えていました。当時の職業は「グラフィックデザイナー」だったのに（あかんやん
）アナログ時代はカラーチャート、デジタル化してからは何時間もMacのディスプレイとニラメッコしながらあーでもないこーでもないとやっていました。その割に出来上がるものはパッとしない……こんな悪循環からわたしを救ったのは、目からウロコのある「体験」でした。というわけで、長くなったので明日へ続きます。その間、良かったら「ターコイズは好きじゃない
」人のためのコーディネーションを考えておいてください（笑）＜「正解」はひとつじゃないよ♪いろんなパターンを考えてみてね～
