また軍用無線機のレストアにはまりました。今回入手したものはURC-187。
マンパック型 HF(短波帯)2Mhz~12MhzのLSB USB CW AM MODEで15W~20W シンセサイザー方式 1Khz stepアンテナチューナー内蔵。短波帯を使う機種で背負うタイプは珍しい部類です。一般パトロールや通常タクティカルでは使用する事はなくむしろ特殊な任務や前線拠点等で使用されたと言われています。現代においてはこのような用途では衛星通信やレピーター(中継器)でカバーします。
内部はコマーシャル機を思わせる作り(コストダウン)軍用機の特徴であるモジュール式ではありません。3枚の基板から構成されています。本機の特徴は12V動作、電池BOXは単一型乾電池で動作可能です。補給等、自己完結が基本のミリタリー運用で乾電池を想定するのは世界中どんな奥地でも乾電池は調達できる為と言われています。
昨今は東南アジアでの通信インフラ整備に一役買っているようです。先進国のように行政が衛星通信網を整備するには多額の資金が必要となります。無数の離島を抱える国には防災・非常通信手段に手頃だったのでしょう。需要が今もってある為かあまり市場に出回りません。
さて入手した固体はやはり不調でした。電源が入ったりは入らなかったり。。。パワーもあまり出ない。試行錯誤の末原因を見つけました。
電源ラインのコネクタの緩み
軍用規格には珍しい 差込だけのコネクターです。せめてロック付きであるべき!ここまでコストダウンのは他にありませんでした。軽量化とコストを追求した結果なのでしょうけど。。。。ケースを除いて確かに軽い。
故障率も高かったでしょう。。?この作りでは。。。。!
電源接続端子のネジが酸化し接触不良をおこしていました。これには最後ま気がつかなかった。
交換して 快調。。。。。
まだ整備箇所はありますが7Mhzの通信が若干感度が悪いものの受信できました。送信電力はMIC Gainの調整で復活。電源電圧に依存しますが12Vで15W 合格ライン。
ついこのような機器を見かけると反応してしまいます。アウトドアに持って出掛けて運用してみたいと思うからなのですが。。。。