暁の広場

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酸化セリウムでガラスリペア

2015-05-11 10:51:48 | Weblog

車のフロントガラスに着いたしつこい油膜(うろこ)を取ろうとクレンザーであれこれやってる内にワイパーブレードに溜まってた砂粒をクレンザーかすが固めてしまったようで。。。

ある日ワイパーを動かしたところ派手にウィンドーに何条もの傷をつけてしまいました。通常の車使用では深い傷の部類です。運転に支障が出るほどではありませんがガラスリペアにチャレンジしました。

 使用する研磨材は光学レンズ研磨にも使われる「酸化セリウム」です。物理的に研磨する以外にガラス表面の傷(凹)に化学的に結合するらしいです。レアアースの一種でこれもまた中国産出らしいです。

 ¥980/100gの物を見つけ発注しました。東急ハンズでも高いながら置いてるようです。

 酸化セリウムは粉状なので質量比で50:50になるよう計量して水を加えました。電動工具使用では50:50程度、手磨き作業ではさらに酸化セリウム量を増加させます。

 

ガラスリペア(研磨)要領

 余りに深い傷だとそれを消すためには傷の深さ以上にガラス表面を削らなければなりません。部分的にガラスの厚さが異なると視界の歪みやガラス強度の低下などとてもリペアではすまなくなります。深い傷はガラス交換が最も安全な方法です。

 素人作業では比較的浅い(とは言っても目立つ)傷や油膜落しが適用範囲でしょう。

1)ガラス面を水で洗い汚れを落とす。

2)酸化セリウム溶液をフェルトバフに付け広げるよう回転させる。

3)ガラス表面温度とバフの摩擦熱で水分が失われ粉状になるので

適宜水をバフに滴下する。傷の周辺を念入りにしかつ全体を研磨する。

4)バフをスポンジに交換して研磨 一通り研磨が終わったらスポンジバフに水を含ませさらに研磨する。スポンジはソフトに接触して大きな面積を研磨できるので仕上げ用です。

5)研磨の基本 最初は多く溶液を塗布して強めに→水分量を多くしながら軽く全体を均一に仕上げる

6)水でガラス表面を丁寧に洗い付着した研磨材を完全に洗い流す。

 

 結果

 20分ほどの作業でしたが目だった傷は殆どなくなりました。成功成功^^ 必要ならさらに研磨作業を繰り返すこともできます。 50gの酸化セリウムで100ccの研磨材を作りましたが使用した分量は約半分の50ccでした。100gの酸化セリウムでフロントガラス大の面積を4回または4台分研磨できるということになります。

 電動ポリッシャーなどあれば便利ですが速度調節付き電動ドリルとフェルトバフ、これはディスクサンダー用のが安く入手できるのでボルト・ナットでシャフトを製作すると簡単です。スポンジバフはシャフト付きで安いのが出回っています。 手磨きでは大変でしょう。。。


護衛艦いずも見学

2015-04-19 16:13:42 | Weblog

2015年4月11日 3月に海上自衛隊が受領したばかりのピカピカの全通型護衛艦 ”いずも”の見学に行ってきました。

今回の見学は公募で9000名が招待されました。私は家族の名前で3枚のハガキを出しましたが3枚とも当選。後で話をきいたら応募総数27000以上。。。。ハガキの名義当人が参加条件で2枚を無駄にしました。落選された方には大変申し訳ない。。。。

 当日は生憎の雨模様 灰色の海と空は自衛艦の塗装色と混ざり合って極めてロービジブル。ヴェルニー公園から見える”いずも”の船体はまさにでかい! 数年前に見学した空母ジョージ・ワシントンを彷彿させます。形だけ見るならば空母と言っても通りそうですが”ヘリコプター搭載護衛艦”です。

 

 一般見学なので見学箇所は少なく通称格納庫とフライトデッキだけでした。だだっ広い空間だけなのですがこの下にはCICや統合作戦室などの重要区画さらに下層には医療設備や居住区などがあるそうです。

全通型(空母型)護衛艦ではおおすみ型に続いて右舷後部に第二エレベーターが設置されました。これによってエレベーター面積以上の大型機を運用できるように。。資材物資の搭載や将来の拡張性を持たせたと言われています。

いずも型では最小の自衛火器しか搭載せず”ひゅうが”や”いせ”の様な垂直発射ミサイルVLSユニットも高度なレーダーや高度な対潜ソナーも搭載されていないようです。既にこの大きさの艦体では個別の戦闘ミッションには無理があり指揮統制の中枢としてまた大量の対潜ヘリコプターを搭載するヘリ空母にフォーカスされています。まさに艦隊の中枢で対空担当や対潜担当護衛艦が随伴する艦隊行動が基本です。

広大な格納庫エリア。。。床面に多数ある丸いマークは航空機や牽引車、その他機器の固定用。 一体何機の真っ直ぐ離発着できる航空機が止められるんだろうか?^^

艦首側第一エレベーターに乗りました。これも大きくて広い。。。

艦橋アイランドは小さく作られています。航空機の離発着に支障が無いよう最小限の大きさです。作戦指揮は下層のCICや作戦室で行われるので艦の操縦やブリッジ後方の航空機管制区画での航空機管制が主な仕事。 

当日はSH-60Kが駐機していました。 SH-60より少し長い。。。中身は別物くらい違うそうです。

 ひゅうが、いせに続き何故大型全通甲板を持つ空母型護衛艦が必要なのでしょう。


日本の国土は狭くて山岳地帯が多く大規模災害では短時間に大量の物資を運ぶのに都合の悪い地形です。この有用性は東日本大災害時米軍は空母を三陸沖に派遣し孤立した被災者にヘリ輸送で物資を届けたり救援した事で実証されました。

 第一義的な目的は外国潜水艦の捜索・発見・追尾でしょう。日本の対潜水艦戦略にはとても重点が置かれています。目に見えない危機が存在するということなのでしょう。

 有事には日本の非力な力では長期に防衛する事ができません。米軍空母を潜水艦脅威から守ることで打撃力を期待する戦略があると言われています。

 こんなに大きな護衛艦や装備が必要なのは近隣に紳士的ではない国があるからに他なりません。脅威がなければ必用はありません。

  

 


秋月電子のシートヒーターは。。。

2015-02-09 15:48:05 | エレクトロニクス

定期秋月電子訪問でちょっと変わった掘り出し物を見つけました。

http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-07669/

シートヒーター 面状発熱体 12V3W 発熱体が2枚とシガープラグセットで¥700 発熱体のみが¥300とリーズナブルです。実験心がくすぐられました。。。

 車のシートに敷いてお尻や背中を暖める物のようです。車のシートヒーターはとても優れもので寒い季節に愛用していました。 電熱ジャケットへの応用はどうかと試してみることにしました。

 先ずは消費電流と温度特性を測定

 

青線は12V印加 消費電流は約300mAで発熱体が温まるまで400mA程度流れます。

赤線は15V印加 消費電流は約400mAで発熱体が温まるまで500mA程度流れます。

肝心の温度特性は12Vでは37℃位で頭打ち 15Vでは45℃程度となりました。携帯カイロやホッカイロ等ではもっと発熱温度が高く衣服のポケットに入れておいても十分暖かいのですがちょっとコレでは。。。

 実際に試してみました

 アウトドアメッシュベストの内側ポケットに発熱体を入れて通電。。。。一向に暖かくなる気配がありません。やはりこの温度では衣服に密着が必要で少しでも空間があると暖かくありません。そもそもシートヒーターとして開発されたもので衣服を密着するような使い方をしてみました。セーターをめくってシャツの上にベルトに挟むように固定し背中とお腹に各一枚。。。

 数分でポカポカ^^ これはいいです

 衣服の下に付けて上に防寒 これならバイクから電源を取ってつかえそうです。(乗り降りのたびコネクターを外さなければなりませんが) ではバッグや衣服のポケットに収納する携帯バッテリーはどうでしょう。。

 一個あたりの消費電流は0.3A 2個で0.6Aを連続して流さなければなりません。仮にサイズAAのエネループ 2000mAhを10本持ちあるいたとして計算上は3時間ちょっとです。ちょっと微妙な運転時間。。 3時間位と言えばそこそこ実用的と言えなくもないしそうでないともいえる。

 極寒の時期 外でこの暖かさが得られるならエネループの10本や20本、リチウムイオンバッテリーを持ってもいいぞ^^。。この適温はそんな気にもさせてくれます。 使い捨てのカイロ2枚を使う比較なぞこの際忘れておきましょう^^

 携帯バッテリーはさておき 冬のキャンプや車では重宝しそうです。

どこかに携帯用の鉛シールドバッテリー電源があったはず。。。。試してみました

 

12V 6.5Ahシールドバッテリー内臓 災害時用に用意した物ですがやっと活躍の機会が訪れました。

 

快適快適 まことに快適^^ しかしながら体からコード2本を延ばしバッテリーに接続している様は点滴ラインを何本も接続している瀕死の重病人か体内バッテリーが故障し非常外部電源に接続しているサイボーグかロボットの様です。 

 高容量リチウム電池をベストに仕込めばこの目的は容易に達成される。。。。(電気人間か^^)

 ヒーターの電源を得るために人力手回し発電機を回す。。まだ暖かくない 懸命に回す 運動で体が温かくなってヒーターはどうでもよくなるzz って事だけは避けたい

 

 備考 カタログ値ではマックス温度60℃と書いてありましたが購入したすべての固体で再現は不可能でした。

 


はじめてのバイクユーザー車検

2015-02-06 14:09:03 | DUCATI Monsterの整備

車検の必用なバイクには必ず訪れる2年ごとの車検。四輪車も同じですがバイクを維持する上で大きな経費となっています。

 従来ディーラーや修理工場、販売店の独占的車検制度が改正されてユーザー自らが車検を受ける道が開けて久しくなります。今回これに挑戦してみました。

 法定点検や車検制度は安全に走行できるよう定められた制度ですがディーラーや販売店でこれらを受けたとしても故障や安全を保証するものではありません。ほったらかしにすると整備不良車や違法改造車が増え危険だからこの制度があるのだと言えます。外国では車検制度そのもがない国も多く車両の整備や不具合は自己責任という事になります。

 ユーザー車検も自己責任で管理、責任をもって下さいということでしょう。普段から整備も点検も疎かにし偶然ユーザー車検に合格して安くあがったなどは本末転倒で自らを危険に晒してるようなものです。

 車体整備は6・12ヶ月点検を基本に整備を行い記録簿に記載しておきます。これは最低限どころか普段いかにバイクのメンテナンスに関わって状態を把握しているか問われるところ。検査で見られるか見られないかでは無く快適に安全にを主眼に点検整備が当然はいうに及ばずです。

 車検数日前に再点検でFブレーキ脱着 チェーン張り調整 エア圧調整を追加しました。

 さて実際の車検を受けるにはバイクの整備は当然ながらお役所書類の突破が待っています。ネットにも沢山情報があがっているので詳しくは割愛しますが¥20で継続検査関係書類を購入します。記入例はありますが鉛筆で記入(OCR読み取り用)箇所とボールペン記入箇所、予め住所コードを調べていくと簡単です。

 継続車検では記入量は少ないので言われているような難しさはありませんでした。実は雰囲気を見る為と書類入手、車検証の住所変更のために数日前に練馬車検場を訪問しました。住所変更書類記載も似たようなものです。

 車体整備でどうしても自分で確認できない事項にライト光軸調整と排ガス測定があります。排ガスは余程調子悪いキャブでなければそうそうはねられる事はないようですが光軸測定は大変シビアで検査落ちの一番の原因となっているそうです。今回は当日受験前にテスター屋さんで光軸調整をしてからいきました。バルブ交換したテスター屋さんは3人がかりでもDUCATIのライトフェース固定機構が理解できず苦しんでいました^^ しばらく見ててゴメンなさい

 

 書類は記載済みなので重量税ほか手数料証紙を購入し受付へ。。。車検は事前に予約が必要で受付時間が決まっています。2時間前に準備完了、持て余す時間を潰すのに車検ラインの見学をお願いし見せてもらいました。

 とても親切に順番に説明していただきました。写真撮影は禁止です。。。てしばらく撮影してから言われました。。。。

 

 

 

  ユーザー車検の流れは大体

  予約→書類購入→記入→自賠責保険、重量税、手数料支払い→車検受付窓口→車検ライン→車検証発行

 検査項目は検査官の裁量で異なる事もあります 

概観検査 ウインカー灯火類 車体、エンジン番号確認、目視検査(改造等) (マフラーの音量検査は純正部品を確認して行いませんでした) ハンドルやミラー等の変更を疑われると車体寸法測定があります。ハンドルロックのチェックをされました事前情報に無かったので慌てることに。。。。

排ガス検査 自分でブローブをマフラーに突っ込んで車種選択スイッチを押す→画面に○が出たら合格で書類を読み取り機印字機に入れる

スピードメーター検査 ローラーに車輪を載せ自車の速度計が40km/hに達したら床のフットスイッチを離す→前後ブレーキ制動力検査 指示に従ってブレーキを掛ける

光軸検査 自動で測定器が出て来て光軸を測定 ○ OKが出たら合格 書類を読み取り機印字機に入れる

検査官印 これらがすべて合格で検査官から印をもらい最後に合格印をもらいにブースに行く

各検査はニュートラルで行いますが緊張して力が入りすぎ中々ニュートラルが出ないという事がありましたが検査官は”慌てずにゆっくりやって下さい”と声を掛けて頂き助かりました。

書類一式を受付と同じ窓口へ提出して新しい車検証の発行を待ちます。検査から車検証の発行まで15分くらいという超スピード車検でした。

   

 ユーザー車検の敷居が高いのは車体整備は当然ながら書類の書き方やどのような検査があってそれをどのように受け次に何をするかが分からない事にあります。事前に調べたり見学させてもらったりして雰囲気を把握すれば素人でもユーザー車検は怖くありません(笑)練馬車検場(通称)では職員、係官は親切で記載を間違えて突っ返されたり怒鳴られたりする事はありませんでした。

 ただし白紙書類を窓口に持っていって”どうやって書くんでしょうか?”と聞いた人には”記載例を見て解からなかったら代書屋さんに頼んで下さい”と言われてました。親切な窓口担当者でも全部書いてくれるわけではありません記載は申請者で審査が仕事です。

 窓口が空いてる時をねらう。。

 どんな業種の対応であっても混雑過密な時は普段親切な人でもぶっきらぼうな対応になります。月・金や年度末 窓口開始直後を避けて暇そうな時を狙うと双方とも気持ちに余裕が出来るものです。

  掛かった経費

 自賠責 13,640 重量税 3,800 審査料 1,300 印紙 400 計¥19,140

 光軸調整代 2,500     総合計¥21,640

 

 


熱可塑性樹脂カイデックス。。

2014-12-08 12:30:58 | Weblog

 

何か最近製作スイッチが入ってしまったようです。

以前から気になっていた素材を入手しました。熱可塑性樹脂KYDEXです200℃くらいに加熱すると柔らかくなり自在に変形しさめると固まる。。。

http://www.sekisuiseikei.co.jp/detail/?gid=1&pid=19 積水成形工業

 ナイフシースの材料としては耐水性、強度、製作過程の簡素化といい事づくめです。皮革には無い良さも沢山ありますが好みは分かれるところでしょう。

 購入は通販でも可能です。ご近所のMatrix-AIDA(武蔵野金属工業)で購入しました。素材は厚さ1.5mm 2mm 3mmの3種類。加熱するので厚くなるほど難易度が高くなります1.5mmではこのカモ柄が無く2mmを購入しました。300mmx300mm ¥2057(税込み)

 製作は型紙を作るまでも無く簡単で。。。とは言っても細かいノウハウは沢山

シースの種類は沢山ありますが2枚張り合わせで作ってみました。型押し成形するのは主に上側のシートにしました。

 加熱法:

 ガスファンヒーターの熱風出口付近では全くダメでした。 電子レンジのオーブンモードで200℃余熱から7分位でフニャフニャになりました。ただこの方法はヒーターからの距離が近く焼け焦げこそしませんでしたが端が収縮歪を起こしました。

 800Wヒートガンではちょっと力不足で時間がかかります。ガストーチの遠火でやってみました油断すると焦がすので注意が必要ですがコツが判れば簡単に軟化できます。

 柔らかくなったらナイフに押し当てウレタンスポンジで強く圧迫し型が取れたら冷却します。失敗したら再度過熱しやり直しが効くのがこのカイデックスの最も便利な特徴です。

 ヒルト付近を深めに成形型取りすることでロック機構を作る事が出来逆さにしても抜けないしっかりとしたホールドが可能です。

 上下二枚を接着:

 上下全周を接着するとロック部が強すぎ抜き差し出来なくなります。ホールド圧とロックの強さはヒルト位置から接着固定しない長さで決まります。画像では上側カシメ位置より上を固定していません。調度バネの強さを調節するような感じです。

 カシメを打ちます 塩ビ用接着剤が使えますが強い力が加わると剥離するので安全の為にカシメかボルト締めが必用です。

 外形を成形してベルトクリップとなるよう下側シート先端を加熱し折り返し

 あっという間に完成しました。皮のシース製作に比べると断然楽。。。

 厚さ2mmでは極めて堅牢、、、1.5mmで十分でした

 この素材は応用が効きそうです


皮シース作り コバ処理編

2014-12-06 11:01:58 | Weblog

ナイフメーキング 皮シースエッジ(コバ)処理

 前回エントリーでは大部端折ってしまったので皮シースの最終仕上げについて別エントリーとしました。このエッジ処理はナイフシースに限らず革製品のエッジの毛羽立ちの修理にも使える技です。

 皮革の切断面は吸水しやすい事もありますが毛羽立ちやすく適切な処理をしないと耐久性に影響します。

 1)研磨

  コバ表面をサンドペーパー#240 #400位で滑らかになるよう研磨します。特に角は少しアールが付くよう磨きます。

2) コーティング処理

 これには実に沢山の種類があって水性塗料系やワックス系があります。

定番のトコノールの成分を調べていたら酢酸ビニル。。。木工用ボンドと同じでは?とweb検索したら同様の記事を見つけました。私が気づくくらいだからやってる人いっぱいいるはず。。。

 ナイフメーキング シース製作ではラブレスが好んで使ったといわれる”ヤンキーポリッシュ”なるWAXが有名のようです。何度も使うことのない材料。。。買ってもまた無駄になるような。。。

 売り物になるはずもない製作で自分で使うもの 今回は木工ボンドを試してみました。

 使い方は簡単で木工用ボンドを水で2-3倍に希釈し綿棒と布で塗布し乾いたら磨くだけです。万一凸凹が発生したらサンドペーパー#400で表面を滑らかにして重ね塗りします。

 水で希釈の際着色に水性塗料を混ぜると市販品のようになるかもしれません(試してないけど)

 乾いたら磨くを数回繰り返し完了。。。

   成功成功


ナイフメーキング

2014-12-05 17:19:33 | Weblog

 最初に。。。

 刃物だのナイフだのというと昨今はまるで変態級犯罪者扱いですが普段持ち歩いている訳ではありません。キャンプやら釣りやらBBQにバッグの奥底にしまって使ったあとはまた仕舞って帰ります。特にボート釣りには必需品で過去に雨で霧の霞ヶ浦でボートの船外機スクリューに捨て網が巻きつき立ち往生した際はナイフが無かったら網もロープも切ることが出来ませんでした。海上だったら遭難。。。 合理的要件を満たす必用な場所に行く以外持ち歩かない事が肝要です。特別に興味があるわけでもなく私にとってはハンダごて使って作る電子工作とあまり変りません。

 持ち歩いて街でおまわりさんに見つかると刃長6cm超えでは銃刀法違反で刑法犯。6cm未満では大丈夫と勘違いしてる方もいまだに見受けられますが軽犯罪法違反の疑い。。これは何も刃物に限った事ではなくドライバーや鋏、ワインオープナーなどでも状況によっては捕まります。誰か身元引受人が来るまで返してもらえません。。。どちらも運搬には合理的理由が必要です。

 

 久しぶりのナイフメーキング、電動工具を遠慮なく使える環境になったので10数年ぶりにトライしてみました。ブレードは知人から頂いたものですが結局いちから作るより手間の掛かることになりました。

    

 ブレードは焼きが入っていてヒルトピンも固定用穴も空けられません。どうやってハンドルに固定するんだろう。。。包丁のように打ち込むように作られているようです。それもまた大変。。。

 擬似フルタングとなるようスペーサーを製作する事にしました。これで普通のフルタングナイフのようにハンドルが付けられます。長すぎるタングは高速カッターで切断。。金鋸などでは無理

 現状の形状に合うよう同じ厚さの3mmアルミで外形を切り出し成形します。一部に勘合する凹凸を設けナイフが抜けないようにしました。

 ヒルトの作成 真鍮棒から切り出し成形します。手持ち材料では幅が足りず指掛けが作れませんでしたが。。ヒルトピンが打てませんのでロウ付けで固定しました。

ハンドル材 花梨材を取り付け真鍮ピンで固定し成形します。

ハンドル材の成形とブレードの研磨が終わったらシース作り。。ナイフメーキングではこのシース作りは一体となって行われるようです。

型紙にデザインを描き位置決め

大事なポイントはサドルレザーの厚さと中央の折り曲げしろの考慮です。薄い紙のようには簡単にいかないので多少ゆとりを持たせます。折り返す中心に線を引きそこからブレードに接するなかごの厚さ分を上下に補助線を引きます。

 これは厚いサドルレザーは簡単に鋭角に曲げられないので皮に切れ込み溝を彫りブレードの背に当たる部分を曲げやすくする処置。無理に曲げてしまうとひび割れなどの原因やフォルムを崩す原因となります。

シース本体となかごの2ピースの型を皮に薄い両面テープで貼り(ズレ防止)切り出す部分をケガキます。カッターで切り出し。。。

ベルトループを接着後縫い付け

なかごの接着

淵から5mmにノギスでケガキ線を入れます。皮革用道具は使わず同じくノギスで5mmでマーキング

2mmドリルで穴あけしますが厚さがあるので垂直を保たないと裏側の穴目が乱れるので慎重に

皮革用糸をろうでこすり毛羽立ちと防水対策をします。手持ち糸は細かったのでダブルにして八の字縫いをしました。

必用ならシースを水に浸しナイフを入れ型付けしますが製作したナイフはヒルトが小さいので省略しました。

 縫いが終わったらコバをベルトサンダーで研磨し#400 #800位までサンドペーパーを掛けエッジワックス等で最終仕上げを行います。画像はエッジ端未処理

 

在庫の材料で済ませたので掛かった費用はサドルレザーの切れ端いっぱい¥600のみ

最近のシース作りでは熱可塑性素材カイデックスシートでの製作が流行っているようです。皮革シースは高級感や手触りはいいのですが水に弱く耐久性もイマイチ。カイデックスは加熱して型取りし一気に仕上げる事ができるそうです。試してみたい。。。。


超小型デジタルボルトメーター(DVM)

2014-12-02 11:47:30 | エレクトロニクス

定期秋月電子訪問でお宝を見つけました。

超小型2線式LEDデジタル電圧計 青色¥300 緑色¥250

測定 DC3(2.54)~15V 分解能は10V以下0.01V 10V以上は0.1Vオートレンジです。大きさは表示部23x11x9mm 消費電流は青色10mA 緑色18mA以下 

最大測定電圧20Vへの改造法と抵抗一本が付属しています。

 バッテリーパックにも組み込み可能なサイズで動作電源は被測定側からもらう為に新たに動作用電源を用意する必用がありません。測定したい電源に繋ぐだけで使用できます。自作電源やバッテリーパック、鉛電池のチェックに役立ちそうです。

 フリスクケースに余裕で収まってしまう電圧計・断線(導通チェッカー)を作ってみました。テスターでの測定はこの二つが最もおおくフリスクサイズの測定器があればどこでも持っていける。(果たしてそのような状況があるのかはわからないが。。。。)

最初に測定電圧拡張の改造

測定電圧範囲が15V以下なら改造不要、でもせっかく拡張部品がついてるのでやってみました。

改造箇所は2箇所 VR下のランドジャンパーを開放 プラス電源接続変更、抵抗追加です。ランドジャンパーのハンダを除去する作業が大変。。極小である上に狭い、半田吸引器でやりました。

導通チェッカーはブザーでもLED点灯でもOKどちらも電源を必要とします。今回はボタン電池3Vと自己点滅LEDを同居させました。3VではLED規格から制限抵抗は不要です。テスターリード接続の端子は超小型に見合うようヘッダーピンレセプタルを使用、ICソケットでもOKです。

 

 

単体バッテリー機器への組み込みでは電流を消費するので測定時ONのプッシュスイッチをつけるとよいでしょう。
 

 完成


ドカティストの憂鬱 復活編

2014-11-18 13:10:25 | DUCATI Monsterの整備


DUCATIの定番故障箇所のシフトアームリターンスプリング破断のトラブル修理はやっと完了し液体パッキンの硬化を待ってオイルを注入しエンジン始動にこぎつけました。


安価な部品交換であるのに作業が大変なのはシフトアームがフライホイールの奥にあるからなのです。

フライホイールは190N・mの強大なトルクで締め付けられインパクトレンチのお世話になりました。トルク管理が出来ない為にクランクシャフトとロックナットの強度に頼り少し強めにインパクトレンチで締めましたがプロの作業ではあり得ませんね。



クランクケースカバーを開けてるので新たにシーリング処理しなければなりません。硬化の早い(3分以内にとりつけろ)のもありましたが慣れない作業なのでスリーボンド1215を選択しました。古いシールを除去しベンジンで脱脂後塗布します。

完全硬化は72時間 48時間でオイルを入れ放置 硬化完了を待って試走に出かけました。

ローギアへ入れた時のショックが小さくなった。。購入時より悩みの種だった2、3速のシフトアップショックが消えました。クラッチのキレのせいかと思っていましたが原因はこれだったのか。。

シルキータッチのシフトフィーリングに変貌しました。

オイル漏れや各部の点検をしてさらに走行しました。 うーん どこまでも走って行きたい。。。。


今回はケースを開けたついでにセルモーターのチェックも行いました。ブラシも交換したいところですがもう少し頑張ってもらいましょう。ディーラーでは個別部品交換不可で交換に7万掛かるらしい。オーバーホールと接続端子ナット交換と清掃。。回転が軽くなってエンジンのかかりも良くなった。。



修理に掛かった費用は
シフトアームリターンスプリング ¥580とシーラー ¥2215
でインパクトレンチやユニバーサルプラーはいつか揃えたい工具でしたが期せずして今回揃える事になりました。

エアインパクトレンチは¥4300ほど(送料込み)ユニバーサルプラーは¥1400 

30mmハブソケットレンチ(3個セット)¥1980


DUCATI ならずバイクや車を乗る上でメカトラブルはある程度は避けて通れない事ですがドカはちょっと多い。。

乗るのが楽しみは置いておいてバイクいじりもまた楽しいものです。体力的にもあと数年乗れればというところ。。楽しまなくてはいけません。


ドカティストの憂鬱 中編

2014-11-14 15:45:38 | DUCATI Monsterの整備

シフトトラブル中DUCATIは故障箇所の確定診断後に自分で修理する事にしました。
ディーラーや代理店の対応の悪さや修理代の高い事などとは全く別の理由で技術的興味なのです。こんな楽しい事をお金を払ってまで人に任すなんて。。。

壊しても失敗しても誰に何を言われる訳でも無し。。。

さて故障箇所の部品は"webike "で手配しました。部品代¥518 送料¥670 私がバイク修理業であればこれで手配は終わるのですが残念ながら素人。。。修理に必要な工具と修理情報も集めなければなりません。

とりあえず必要なのは強大なトルクで締め付けられているフライホイールロックナットを外す為のエアインパクトレンチとユニバーサルプラーです。どちらもこの際揃える事にしました。

インパクトレンチ ¥3617(送料込み)
ユニバーサルプラー¥1400 送料¥700
30mmハブレンチセット¥1980
スリーボンド1215(液体パッキン)¥2215

フライホイールはすでに露出させてあるので回り止めにフラットバーで固定しましたがインパクトレンチの作業では特に必要なかったようです。


インパクトレンチのトルク設定を最大にしてエア圧7、5kg/m2 ガガガッ ヒューん 指定トルク180N・m 簡単に外れました。

大事な事ですがフライホールはジェネレーターのマグネットと接続しています。この二つはパイロットピンがあるので分離の際は気を使う必要がありません。クランクシャフトとこれらの位置関係は点火時期に大きく影響するのでフライホイールを取り外す際はこの位置関係を狂わさないようマジックでマーキングしておきます。取り付けの際はスプラインがこのマークに合うように入れればOKです。エンジンが掛からないって事にならないよう注意です。

力技はここだけで後は簡単にシフトアームの取り外しが出来ました。


これが問題の破断したスプリング

シフトドラムの突起とシフトアームの爪のクリアランス調整の機構があります。したがってただ交換するだけでは済みません。

アーム位置が左右ガードの中央になるように偏心ボルトとロックナットで調整します。

取り付け時にはシフトドラムの突起とシフトアーム爪と左右クリアランスが均等になる様に。。。ディーラー作業ではココで専用測定ツールを使用するらしいですが当然持っていません。シフトアーム爪間中央にマークがあるのでシフトドラム突起間長をノギスで測定し中央にマークしシフトアームマークがこの位置に来るよう調整します。

この調整は微妙で僅かな違いがシフトフィーリングに影響し調整が良くないと特定ギアに入らない等のトラブルがある様です。組み上げ後もシフトフィーリングが悪ければまたクランクケースカバーを開けオイルを抜いて再調整しなければなりません。指定数値で済まないのがドカ。。。。

ここまで来たらフライホイールを取り付けてしまいます。調整はフライホイールが付いた状態でも可能です。

クランクケースカバーを仮止めしクラッチレリーズ、シフターリンクを仮止めした状態でギアチェンジの具合をチェック。。オイルは抜いてあるのでエンジンを掛ける事が出来ません。ギアが入りにくければ少し後輪を回転させます。

おぉ~ ニュートラル出た!


続く