ひよりの音楽自己満足

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狂気じみた饒舌家の音楽

2008-01-05 10:19:09 | NOVELA系
 <狂気じみた饒舌家の音楽>、なんとも不可思議で意味深なタイトルです。1989年に発表されたプログレ作品で、<Outer Limits>のメンバーが中心となって制作されたようです。アルバムには歌詞はあるんですけどライナーノーツなどこのプロジェクトに関する詳しい話などが記載されていないもので。どういった経緯で制作されたのかが今の時点ではわかりません。メンバーは<Outer Limits>の荒牧隆さん(ギター)、杉本正さん(ベース、チェロ、コントラバス)、川口貴さん(ヴァイオリン)、上野知己さん(ハモンド)、桜井信行さん(ドラムス)、そしてMr,Siriusこと宮武和広さん(フルート)、<夢幻>の林克彦さん(メロトロン、ハープシコード)、<Teru’s Symphonia>の徳久恵美さん(ヴォーカル)、のちにゲームミュージック界でその名を轟かせる<Deja-vu>の桜庭統さん(ピアノ)、そして杉本恭子さん(ピアノ、ハープシコード)の10名の演奏家に、作曲に携わった<Outer Limits>の塚本周成さん、<Vienna>の永井敏巳さん、平山照継さん、そして藤井卓さんの4人、合わせて14人ですか。プロデューサーは日本プログレ界の仕掛け人Numero Ueno氏。プログレ・オールスターによる一大プロジェクトですね。サウンドはアコースティック中心の中世の室内楽やルネッサンスミュージックのような感じで、とっても優雅な雰囲気ですね。
 <狂気じみた饒舌家の音楽/Pazzo Fanfano Di Musica> 1曲目は「前奏曲」。荒牧さん作曲の1分弱の短いクラシックギターによるインストです。ちょっと悲しげな感じのメロディです。 2曲目は「アルジャーノンに花束を(パート2)」。塚本さんと永井さんの作曲です。前奏に続いてはじまるマイナー調の力強い曲です。徳久さんのヴォーカルはヴァースは悲しげで、サビは力強いです。間奏はなにか不安げでスリリングな展開ですね。暗闇に引きこまれそうな感じかな。ヴァイオリンの悲しいメロディも印象的ですね。 3曲目は「囁く花」。宮武さんの作曲で、フルートとギターの競演です。まるでお花がいっぱい咲いている庭園を散歩しているかのような、のどかでゆったりとした優雅で明るい感じのインストですね。イメージとしては「主よ人の望みの喜びよ」とか「ブランデンブルグ協奏曲」みたいかな? 4曲目は「優美な狂気」。林さんの作曲で、タイトル通り、狂気を表わすスリリングで破滅的な曲調と、ゆったりと優雅な雰囲気とが交互に表れるような感じですね。 5曲目は「アジール・メンテ」。藤井さんの作曲で、ヴァイオリンとハープシコードとフルートの軽快で優雅な短いインスト曲です。 6曲目は「間奏曲1」。荒牧さんの作曲で、フラメンコ調のようなギターの短いインスト曲です。 7曲目は「アフェットゥオーソ」。徳久さんと藤井さんの作曲で、ハープシコードとフルートのゆったりとしたメロディからはじまるまったりとした曲で、徳久さんの優しい感じの歌も優雅で心地よいですね。 8曲目は「フラゴローゾ」。桜庭さんの作曲です。アップテンポのピアノ曲で、変拍子多用ながらリズミカルでパワフルで、かっこいいドラマチックな曲調ですね。 9曲目は「間奏曲Ⅱ」。荒牧さん作曲のギターによるマイナー調の短いインスト曲です。 10曲目は「波紋」。塚本さんの作曲で、ピアノとヴァイオリンの哀愁ただようフレーズからはじまるゆったりとした叙情的な曲です。ヴァイオリンの切ない美しいメロディに涙してしまいそうです。 11曲目は「Anniversario」。徳山さんと平山さんの作曲で、のちにTeru’s Symphoniaの97年発表のアルバム「アンドロイドは電気ラクダの夢をみるか?」にも別バージョンが収録されます。前半は中世の室内楽そのものですが、後半からエレクトリックサウンド爆発!のパワフルなハードサウンドです。ラストは徳久さんの囁くような静かで優しい歌でFin。
 まるで中世の宮殿での音楽会を聴いているかのように優雅でゆったりとした気品あふれる素晴らしい楽曲群のアルバムですね。午後のティータイムにいいかも。

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