ひよりの音楽自己満足

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ロックンロールジャム'70

2009-09-27 07:21:06 | 70's J-Rock
 以前紹介させていただいた<内田裕也とフラワーズ>を調べていくうちにこのアルバムが手に入りました。1970年、様々なジャンルの音楽の要素を取り入れたロック、<ニュー・ロック>。当時の先鋭的なミュージシャンをアツくさせていたのはこれまでにないあらたなロックでした。そんなときに<ロックン・ロール・ジャム‘70>が70年1月に東京“ヤングメイツ”で開催されました。このアルバムは70年4月に発売されたのですが、収録されているバンドが<モップス><ザ・ハプニングス・フォー><ザ・ゴールデン・カップス>そして<フラワーズ>です。全20曲が収録されています。

 まずは<モップス>。1曲目は「I’m Cryin’」。アニマルズの曲かな?CDには解説がないものでよくわからないっす。アップテンポのハードロックですっげーかっくいいっす。鈴木ヒロミツさんのヴォーカル、いいですねぇ。星さんのギターも最高!そしてなんといっても鈴木ミキハルさんのドラム、迫力があっていい音してます。
「え~、2曲目はちょっと懐かしいロックンロールの「Jenny Jenny」という曲をお送りします。」って。なんかすごい丁寧なMC。でも演奏はかなりハードです。
 3曲目はキャロル・キングさんの「Don’t Bring me Down」です。アップテンポの曲が続いたのでミディアムテンポのこの曲はオルガンのリフが印象的ですね。 4曲目は「明日は明日の風が吹く」です。ミドルテンポのヘヴィな曲でギターソロがかっこいいっす。 5曲目はおなじみの「タバコ・ロード」です。ヒロミツさんのヴォーカルがこれまためっちゃかっくいい!絶叫シャウト、凄いっす。それにギターソロもドラムもド迫力で最高!

 6曲目は<クニ・河内セッション>にヒロミツさんがヴォーカルで、ジョン・リー・フッカーさんの「Boom Boom」です。オルガンにはミッキー吉野さん、ギターにエディ藩さん、石間秀樹さん、ベースに橋本健さんです。この凄いメンバーだけに迫力のあるロックを聴かせてくれます。

 次は<ザ・ハプニングス・フォー>です。7曲目はThe Beatlesの「Something」です。曲の説明は不要ですね。クニ河内さんのピアノ、トメ北川さんのヴォーカル、ペペ吉弘さんのベース、そしてチト河内さんのドラム。バランスがよくて聴きやすいです。
8曲目はラテン・アレンジの「小さな願い」です。 9曲目は「Spinning Wheel」です。両曲ともピアノが印象的ですね。北川さんのアダルティなヴォーカルもいいですね。途中の間奏がJAZZっぽくてGood!
10曲目はスティールギターをフューチャーした「ケンタッキーの青い月」です。なんとなくハワイアンっぽいっすね。ゆったりムードがいいなぁ。 11曲目は「Right Time」です。

 次は再び<クニ・河内セッション>で、ヴォーカルにはデイブ平尾さんで12曲目「Together till the end of time」です。パワーバラードで、平尾さんのファルセットも交えた熱唱が聴けます。

 次は<ザ・ゴールデン・カップス>です。13曲目はミッキー吉野さんのオルガン大フューチャーの「Micky」。エディさんのギターも、アイ高野さんのドラムもめっちゃかっちょいい! 14曲目は「Killing Floor」です。平尾さんのパワフルなヴォーカルいいですねぇ。 15曲目は10分に及ぶエディさんの曲で「フィルモアより遠く離れて」です。JAZZセッションっぽいですね。アイ高野さんのドラムソロも収録されています。

 次は<フラワーズ>です。16曲目は妖しいシタールの音が鳴り響く「All is loneliness」。麻生レミさんの色っぽい歌声がたまりませんねぇ。パーカッションも素晴らしい! そして17曲目はアタシがもっとも聴きたかったあの曲。ジャニス・ジョップリンさんの「Piece of my heart」です。まさに“日本のジャニス・ジョップリン”のレミさん。ハスキーでパワフルで最高っす!ファズの効いた石間さんのギターも、和田さんのドラムもかっちょいい!
 18曲目はジョー・アキラさんのヴォーカルでヘヴィブルーズの「You shook me」です。ギターとユニゾンのヴォーカルラインもかっちょいい!ロバート・プラント氏を彷彿させますねぇ。 19曲目は再びレミさんのヴォーカルでジャニスさんの「コズミック・ブルーズ」です。
 最後の20曲目はデイブ平尾さんと麻生レミさんとのツインヴォーカルでZEPの「How many more times」です。クニ河内さんもオルガンで参加していて、小林勝彦さんのスティールギターとの掛け合いもあり、また和田さんのドラムもめっちゃかっちょいいっす。

 全体的にドラムが大きめに聴こえて迫力があって、しかも音がわりとクリアでまるでホールで聴いているかのようです。それにしてもあの時代に世界でも十分通用する力量を持ったミュージシャンがこれほど存在していたなんて・・・ほんとビックリです。

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2 コメント

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Unknown (夢人)
2013-02-06 16:50:34
このLP,GSの流れで購入致しました。各バンドがロック化しつつある時代で勢いを感じさせる音源です。
それにしても、みんな上手いですね。
実力派バンドの集まり!って感じです。
ありがとうございます (ひより)
2013-02-06 21:30:08
 夢人さま、いらっしゃいませ!
コメントを書いてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しいっす!
70年代初期の日本ロック界には当時の海外のバンドともひけをとらないくらいの凄いテクのミュージシャンがいらしたんですよね。あの時代に生で聴きたかったっす。

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