ひよりの音楽自己満足

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interpose+ 風の記憶

2015-12-23 08:47:04 | 21th J-プログレ
 シンフォ&テクニカルなプログレバンド<interpose+>。1985年にドラマーの<佐藤カツさん>と、ギタリストの<田中健士さん>が中心となって<interpose>として結成されました。渋谷・吉祥寺・原宿等で地道にライブ活動を続けていましたが89年2月に一旦活動を休止。翌90年にベーシストが脱退してしまいますが、サポートメンバー迎えて2回ほどライブを敢行。その後バンドはシンフォニック寄りのサウンドで再出発。92年に再びライブ活動を始めますが、残念ながら9月をもってバンド活動は休止に。
 2001年。佐藤さんのライブを見にきた田中さんと故・小池さんと3人で話し合いがもたれ、再びバンドを再開することが決まり、田中さんと活動していた現TEEのキーボード<米倉竜司さん>が加わり、2003年に女性ヴォーカリスト<あるがさゆりさん>が加入して、バンド名を新たに<interpose+>とし、翌年からライブ活動を再開。そして2005年。バンド結成から19年を経て初のアルバムのレコーディングに入ります。5月にレコーディングは終了するものの、米倉さんが脱退。バンドは新たにキーボードに<渡邊のぶをさん>を迎え、11月に1stアルバム<interpose+>を発表します。
サウンドは基本的には凄腕ミュージシャンの本領発揮の変拍子も用いたテクニカルなややJAZZ寄りのシンフォ系プログレなんですけど、とっても繊細でピュアな綺麗な声のさゆりさんのヴォーカルが入ると、日本語の歌詞のせいかちょっぴりJ-POPっぽくなって、聴きやすいキャッチーなメロディのポピュラーシンフォに。
 アルバム発表で軌道にのるかと思いきや、再開に尽力された小池さんが脱退。バンドはベーシスト<Daniさん>をゲストに迎えてライブ活動をすすめ、2006年3月にはメキシコで開催されたプログレ・フェスティバルに出演。そして6月にDaniさんが正式に加入し、バンドは11月から2ndアルバムのレコーディングにとりかかり、2007年6月、2ndアルバム「indifferent」を発表します。ところがアルバム発表後に86年からずっと佐藤さんとともにバンドを支えてきた田中さんが脱退。バンドは後任ギタリストにやはり凄腕の<飯島丈治さん>を迎えてライブ活動を行い、海外のプログレフェスにも出演され、世界のプログレファンからも高い評価を得て、2008年にはライブDVDを発表されます。
 ところが2010年、順調に活動を続けてきてそろそろ3rdアルバムの話もでてきたころ、残念ながら9月のライブを最後に丈治さんが脱退。バンドは活動を休止してしまい、さらにDaniさんも脱退されます。
 翌2011年。ギタリストに田中さんが復帰され、ベースは現ARS NOVAのベーシスト<柴田伸子さん>が迎えられ、11月に新メンバーでのお披露目ライブを敢行。めっちゃ感動の素晴らしいライブでした。
 その後も不定期ながらもライブ活動を行い、さらに3rdアルバムの制作にも取り掛かられ、2015年11月に今回紹介させていただく3rdアルバム「風の記憶 ~Memories In The Wind~」を発表されます。創作生け花による岩上から飛び立つ不死鳥のような美しくも力強い、これからのさらなる飛躍を感じさせる素晴らしいジャケット。手に取ってしばし見とれてしまいました。生け花は華道家の<上野雄次さん>の作品だそうで。
 アルバム1曲目は「INDIFFERENT」。スペーシーサウンドがのびやかにながれて。19秒の前奏曲です。
 2曲目は「Regenerate The Sky」。ダイナミックでテクニカルなブレイクリフからスリリングにはじまって、アップテンポのリズミカルなリフにのって、ピュアトーンのヴォーカルがはいって、ファルセットも交えてパワフルに。その後ギターのヘヴィリフからシンセのミステリアスサウンドが響き、パワフルなヴォーカルがはいって、スリリングに。中盤ではオルガンが吼えて、そこからテクニカルなソロを。そしてベースのうねるパワフルなリフからシンセのスペーシーサウンドが響き、ダイナミックなブレイクからギターのテクニカルソロがスリリングに。終盤ではパワフルなヴォーカルがはいって、ダイナミックでテクニカルなブレイクリフがスリリングに。ラストはオルガンサウンドが響くなか、衝撃音が。
 3曲目は3部組曲「真昼の君 ~陽の連鎖」から“part1”。オルガンが吼え、ダイナミックなリフからドラムが叩きまくり、ギターのリズミカルなヘヴィリフからオルガンがのびやかに奏で、ダイナミックなユニゾンブレイクからパンチの効いたパワフルなヴォーカルがはいって、さらにハイトーンで。中盤ではモーグのうねりまくるテクニカルなソロが。そしてギターとのテクニカルなユニゾンリフからパンチの効いたパワフルなヴォーカルがはいって。
 4曲目は“part2”。前曲に引き続き、オルガンとギターがのびやかに奏で、そこからオルガンのエモーショナルなソロが。その後、静かになってピアノのしっとりとした流麗で美しいソロ、続いてギターの流麗でテクニカルなソロが。
 5曲目は“part3”。前曲に引き続き、リズミカルなヴォーカルがはいって、そしてメロウに歌い上げて。ラストはダイナミックなゆったりとながれ、盛大にFin。
 6曲目は「トケナイナゾ」。ゆったりとしたピアノリフからミドルテンポの静かなリズムがはいって、ヴォーカルがゆったりとけだるく艶っぽく歌い、そこからハイトーンで歌い上げて。そしてキーボードがのびやかに奏で、ギターのゆったりとしたアルペジオリフからキーボードのエモーショナルなソロが。中盤ではベースのリズミカルなリフからパワフルなタムドラムがはいって、シンセのスペーシーサウンドがながれ、そこからギターのアヴァンっぽくもテクニカルなソロ、続いてモーグのテクニカルなソロが。その後ヴォーカルがドラマティックに歌い上げて盛り上がって。終盤では再びけだるく艶っぽいヴォーカルがはいって、そこからハイトーンでドラマティックに歌い上げ、ヘヴィギターとともに盛り上がり、そこからラストは弾きまくりのアグレッシブなギターソロが。
 7曲目は「Empty Route」。まずはノイズが響き、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、シンセがのびやかに爽やかに奏で、ギターのエモーショナルかつ爽やかなソロが。そしてギターのアルペリフとピアノのリズミカルなリフにのってゆったりとメロウなヴォーカルがはいって、そこからハイトーンで歌い上げて。その後ヴォーカルがのびやかに広大に歌い、アップテンポになってリズミカルにとっても楽しく。中盤では静かになって、シンセのエモーショナルなソロ、ピアノの瑞々しく美しいテクニカルソロが。その後パワフルなドラムがはいって、ギターの流麗でテクニカルなソロが。ドラムも叩きまくって盛り上げて。終盤ではギターのアルペリフからシンセがのびやかに奏で、ゆったりとしたヴォーカルがはいって、ハイトーンで歌い上げ、アップテンポになってリズミカルに楽しく。さらにキーボードがヴォーカルメロディを一緒に奏で、ドラマティックに盛り上がって。ラストはシンセのテクニカルなソロが。
 8曲目は3部組曲「MEMORIES IN THE WIND」の“part1”。まずはギターのアルペジオのリズミカルなソロが。そしてヴォーカルがはいって、ゆったりとしっとりと歌って。その後オーボエ風の音色でキーボードがのびやかに奏で、ギターがアルペジオでのソロを。そしてヴォーカルがのびやかにハイトーンで歌い上げて。
 9曲目は“part2”。前曲から引き続き、パワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、シンセがのびやかに奏で、ミドルテンポでヴォーカルがリズミカルに歌い、ピアノのパワフルなリフと叩きまくりドラムからヴォーカルが力強く歌って。中盤ではベースのパワフルでリズミカルなリフからモーグのテクニカルなソロ、ギターの弾きまくりのテクニカルソロが。その後ギターとキーボードがユニゾンでのびやかに奏で、ギターがメロウに奏でて。そしてピアノのパワフルなリフからリズミカルなヴォーカルがはいって、歌い上げて。
 10曲目は“part3”。前曲から引き続き、ギターのヘヴィリフがのびやかにながれ、ダイナミックリフからミドルテンポのリズムがはいって、ゆったりと爽やかなヴォーカル&コーラスが。そしてモーグがのびやかに壮大に奏で、綺麗なピアノリフと爽やかなヴォーカル&コーラスが。その後、静かになってしっとりとしたヴォーカルがはいって、そして歌い上げ、シンセとギターがのびやかに壮大に奏で、ドラムがパワフルに叩きまくり、ラストはギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 11曲目は「殯の宮 Awaiting Forever」。キーボードがしっとりと奏で、ゆったりと可愛らしい感じのヴォーカルがはいって歌い上げ、パワフルなギターリフとピアノリフからヴォーカルがのびやかに、さらにファルセットも交えて歌い上げて。その後ピアノのしっとりとしたエモーショナルなソロが。中盤ではギターのソフトトーンのJAZZ風のエモーショナルなソロが。途中からヘヴィサウンドになってテクニカルに。その後ブレイクからギターとシンセがのびやかに奏でて。終盤ではヴォーカルがのびやかに力強くドラマティックに歌い、ドラムも叩きまくって盛り上げて、歌い上げて。その後ヴォーカルがファルセットも交えてしっとりとのびやかに歌い、そこからオルガンのエモーショナルなソロが。ラストは一旦止まってから静かなリズムにのってヴォーカルがしっとりと歌って。
 12曲目は「天地に The Harvest」。まずはギターがメロウにのびやかに奏で、キーボードのリズミカルなリフからギターのリズミカルなリフもはいって、そこからキーボードのリズミカルなソロが。そしてブレイクから明るく爽やかでリズミカルなヴォーカルがはいって、のびやかに歌い上げて。中盤ではミドルテンポでギターのエモーショナルなソロが。そしてアップテンポのノリノリモードになってモーグのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポでゆったりとのびやかなヴォーカルがはいって、叩きまくりドラムとともに歌い上げて。その後キーボードのエモーショナルなソロが。ラストはゆったりとしっとりとFin。
 なんと言っても時に可愛く色っぽくしっとりと、時に迫力たっぷりにパワフルに歌い、低音からハイトーン&ファルセットまで幅広い音域で表現力豊かなさゆりさんのヴォーカル、凄いっす。そして美しく繊細かつ超凄テクのキーボード&ギター、タイトでパワフルかつド迫力叩きまくりのカツさんのドラム、そしてそれらを支える柴田さんの力強いベース。それらが一体となって美しいハーモニーと息の合ったアンサンブルで、ドラマティックかつ複雑な構成の楽曲を気持ちよく聴かせてくれる、とっても素敵なアルバムですね。自分は11月のレコ発ライブに行けなかったもので、次のライブこそは!とライブを観に行けるのを楽しみにしています。そうそう、このところ、さゆりさんがFBやtwitter等でCDの自然風景の美しいコラボ画像をUPされていますね。そちらも愉しみです。

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