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朝青龍の相撲に強さはあっても「品」や「格」がないのは今に始まった話じゃないのに…

2007年12月06日 19時10分22秒 | 相撲
問題横綱の荒技に厳しい注文がつけられた。序ノ口・時太山の死亡問題を受けて発足した再発防止検討委員会が5日、東京・両国国技館で初参加の漫画家やくみつる氏ら13人の委員全員が出席して行われた。
 会では10日以降に委員が53の相撲部屋を訪問し、力士の生活態度などを視察することを決めたが、協議の中で4日の長崎・天草巡業での朝青龍の稽古態度が問題視された。鶴竜と朝稽古した時にハッスルし、つり落としややぐら投げなどの荒技を繰り出したため鶴竜は稽古後に左足を痛めた。この様子をテレビのニュースで見た委員の親方が「横綱がああいう稽古をするのはいかがなものか」と問題提起。やく氏が「検討委員会で横綱に注意できないですか」と提案し、伊勢ノ海理事が師匠会で報告することになった。
 朝青龍は夏場所前にも豊ノ島を荒稽古でしごき病院送りした“前科”がある。やく氏は「危険な稽古には疑問がある。この委員会の趣旨とは違うかもしれないが(本人が)自覚していないとまたどんなことが起きるか分からない。再発防止という意味では趣旨に合う」と説明した。信頼回復を目指している問題横綱だが前途は多難なようだ。


朝青龍は強い。その強さに関して否定する気はさらさらないが、強さに品や格がないのも事実。横綱を務めていればいずれ身につくと思っていたが、なかなか地位が人を作るというわけにはいかないようだ。
その強さから、横綱に推挙しないわけにはいかなかった朝青龍だが、内規にある「力量」が抜群で二場所連続優勝を満たしているが、「品格」には疑問符がついていた。だが、外国人ということもあり、昇進を見送れば「差別」と言われかねない。そこで但し書き付きで横綱となったわけだ。
だが、諸々の問題行動を見てもわかるように、相撲の何たるかを理解することなく、強ければそれでいいというのが彼の行動基準。その強さと外国人ということでアンタッチャブルな存在となってしまったわけだ。
大相撲はスポーツではない。伝統を重んじる、神事に通じた伝統芸能と言っていい。力士は単なるアスリートではなく、伝統や格式を重んじなければならない立場だ。そういう教育を疎かにして横綱に推挙したのは協会全体、そして横審に責任ありだ。強ければ何をしても許されると思わせた周りの責任とも言える。
まあ、相撲協会自体が拝金主義の殿様商売で肥大化し硬直化していることを思えば、こんな横綱が誕生してもおかしくはない。
朝青龍個人に問題を押し付けるのではなく、協会全体が解体的出直しを図らなければどこまで落ちていくのか…。それも見ものではあるんだけどね。