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予想以上の惨劇とはいえ、この時期、現場に補強交渉させるとは惨め楽天…

2005年05月24日 12時06分19秒 | 野球
楽天の田尾安志監督(51)が23日、他球団にトレードの協力を得るため直談判に出ることを明らかにした。47試合で借金29という苦境に立たされ、監督自ら補強に乗り出すことを決めた。特に、交流戦が終われば利害のなくなるセ・リーグの球団を中心に、現場レベルで相手監督などに直接働きかけることで、交渉をスムーズに進めるのが狙いだ。
もう、なりふり構っていられない。楽天は現在47試合を消化して10勝未到達(9勝)で、パ・リーグワーストとなる不名誉な記録を更新してしまった状況。この日、今日24日からの中日戦に備えナゴヤ球場室内練習場でチーム練習を終えた田尾監督は「このまま負け続けているのを、何もしないで黙っているわけにはいかない」と、補強の必要性をあらためて訴えた。さらに「現場サイドで、監督同士で話し合っていきたい」と続けた。その目は本気だった。
現場トップが、しかもシーズン中に選手の獲得に動くという異例の事態。時間的な問題が理由の1つにある。トレードの期限は6月いっぱい。シーズン中の補強は、かねてからの球団方針でもあるが「フロント主導では厳しい」と指摘。選手をリストアップしても、交渉に時間がかかるためだ。そこで相手監督に直接働きかけ、苦境の本音をぶつけ、選手の供出を願い出るつもりだ。
対象は、交流戦が終われば(6月16日まで)利害のなくなるセ・リーグの球団が主となる。今日からの中日戦で1回り目が終了。その後に再びセ全6球団と対戦するが、田尾監督は阪神との対戦が終了する今月末を1つの区切りとにらんでいる。仮に交渉が進めば、トレードに向けた何らかの動きが出る可能性もある。
楽天の支配下選手は現在68人。あと2人は登録が可能だ。チーム層から考えて交換トレードは難しく、当面は金銭トレードを中心に話を進めることになる。「チャンスに恵まれない選手、できれば投手が欲しい。ダメでもともと。努力しますよ」と田尾監督。今後の交流戦は勝敗ともども、補強でも重要な意味を持つ。
もともとがパ・リーグ5位6位の「残りカス」の集合体だ。断然の最下位になることはわかりきっていた。球界関係者なら誰でも今日の事態は予想できたはずなのに、拡張ドラフトも行われなかったし、ドラフトでも優遇はなかった。
球界再編を食い止めて2リーグ12球団を維持したのなら、この新球団にそれなりに戦える戦力を持たそうと考えないNPBや選手会は、結局自球団や自分がよければいいのだ。
ま、楽天にも責任はある。選手年俸を絞って、FA選手や有力な外国人選手を獲得しなかったのは球団の方針だ。この部分は当然を責めを負うべきことだ。
しかし、ちゃんとGMやら何やらフロントの体裁を整えているのなら、現場に補強の交渉をさせるなど論外だろう。フロントは機能していませんと宣言するようなものだ。
今さらことの経緯をうんぬんしても、楽天の体たらくは直らない。今はセ・リーグ6球団から東北ゆかりの選手を供出することで、楽天の戦力を整えることを真剣に考えるべきではないか。
せっかく東北に生まれた新球団だ。地域に愛されるためにはもう少しまともな野球をしてもらいたいではないか。
もっともオーナーがオリックス大阪移転のあとに、神戸転出を画策してるのなら考えものだが…。