スポーツヲタクの独り言

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交流戦が始まったけど…

2005年05月06日 23時54分08秒 | 野球
プロ野球史上初となるセ、パ両リーグの交流戦が6日に開幕。半世紀ぶりの新球団・楽天を下した球団創設71年目の巨人、日本ハムに逆転勝ちした阪神などが、1950年の2リーグ分立から56年目で実現した画期的な試合を白星でスタートした。
ヤクルト-ソフトバンクは降雨中止となったが、5試合がナイターで開催され、初日はセが3勝2敗でパを上回った。
一時は1リーグ制移行に傾いた昨年の球界再編騒動や選手会のストを経て導入が決まり、交流戦は「改革元年」といわれる今シーズンの目玉商品とされる。各球場では両チームの選手代表が開幕宣言をし、歴史的な第一歩に花を添えた。横浜は交流戦用のユニホームで試合に臨んだ。
 交流戦は勝敗、個人成績が優勝争いやタイトル争いに反映される真剣勝負。6月16日まで各球団は各カード6試合(ホーム、ビジター各3試合)の計36試合を戦い、期間中の勝率1位チームには賞金5000万円が贈られる。

6日から始まったプロ野球交流戦で、初日の観客数(5試合)は計7万170人だった。1試合平均は1万4034人となり、5日までの両リーグ平均2万2793人を大きく下回った。
雨模様の天候や、収容人数の多い甲子園や東京ドームなどが使用されなかった影響とみられる。最多は日本ハム-阪神(札幌ドーム)の2万2877人、楽天-巨人(フルスタ宮城)が1万8613人で続き、最低は雨が降り続いた横浜-ロッテ(横浜)の7000人だった。
プロ野球改革元年最大の目玉商品、交流戦が始まった。
マスコミ各社も、これを盛り上げようと数々の告知を行ってきたし、読売対楽天を中継したTBSでも6元中継を試みるなど交流戦成功に向けて必死だ。
テレビにはテレビの、球界には球界の事情があるだろうが、これを起爆剤にコンテンツとしての「野球」のバリューを高めなければならないという思惑では一致しているに違いない。
しかし、鳴り物入りで始まった交流戦だが、観客動員では苦戦。満員が期待された阪神対日本ハムですら3万(札幌ドームのキャパシティは4万以上のはずだが)に届かないし、横浜戦に至っては実数発表ができない体たらくだ。
確かに天候の問題など、マイナス要因もあるにはあったが、昨年あれだけ合併や1リーグに反対した野球ファンは、この「新商品」を支える義務があるのではないだろうか。
この交流戦では間違いなくパ・リーグ6球団の実質的な動員増、収益増となるだろうが、横浜や広島、ヤクルトあたりにそのしわ寄せがいくことになれば球界再編問題の再燃は避けられないだろう。
そうならないためにも、テレビの野球中継の視聴率を高め、動員数を増やすことが野球ファンの責務だ。そうでなければ昨年の大騒ぎが「うそ」になってしまう。
GW最後の土日に、一段と盛り上げることができるか? う~ん…

命懸けなら暴力も許されるというのは詭弁でしょ、落合監督

2005年05月06日 18時33分03秒 | 野球
ウッズがマウンドの藤井に襲いかかった。右ストレートは右ほおをかすめエルボーがサク裂。両軍が入り乱れる中、谷球審が暴力行為による退場を宣告した。
5回2死だ。カウント1―1から140キロ直球がウッズの胸元を突いた。のけぞってよけたウッズは右人さし指をマウンドに向けて警告。だが、藤井は手のひらを上に向け“WHYポーズ”をとった。「内角は問題ない。頭に来たから警告した。帽子を取っていれば問題なかった」とウッズ。4月6日のヤクルト戦で、五十嵐から左手小指に死球を受け骨折したことも背景にはあった。
落合監督は「右打者にあそこはめったにこない。気持ちは分かる」と擁護。さらに「乱闘が起こるのも野球。暴力行為が起こるのも野球。命を懸けてやってるわけだから」と開き直りとも受け取れる過激な言葉も口をついた。この日は「こどもの日」。そんな中での暴力行為は絶対に許されない。後味の悪い20勝一番乗りになった。

藤井はウッズの急襲で頸(けい)部と右ほおを打撲した。負傷直後はベンチに下がったが、意地の再登場で中日ファンからも拍手。7回4安打1失点と力投した。「殴ってくるとは思わなかった。あそこ(内角高め)に投げていかないと僕らも抑えられない。これからも攻めます」と気丈に話した。温厚な若松監督も3連敗で5位転落より、暴力行為に激怒。「日本で野球をやる資格はない」と何度も繰り返し「藤井の野球人生が終わっていたかもしれない。連盟に言ってもらう」と厳重な処分を求めた。
プレーの上の出来事なら、プレーで返すのが筋。暴力が抑止力になるというなら、清原など何百回と乱闘を起してもおかしくない。暴力が肯定される場面など、スポーツにあってはならないはずだ。若松監督も「本気」で怒っているのなら、連盟などと言ってないで、被害届を警察に出したらいい。証人も証拠の映像も充分ある。何らかの刑事罰は確定だろう。
乱闘や暴力の原因となるプレーの代表格は死球だ。実際のところ、この死球には「報復」の側面が大いにある。投げた投手に当てるわけにいかないのがこの業界の不文律。勢い復讐の対象は投げさせたであろう捕手に向かう。事実、チームでの存在感が大きい捕手ほどぶつけられている。田淵、野村、古田、伊東、城島。死球20傑に5人も入っていればいかに死球に報復的意味合いが強いかがわかるというものだ。
しかしそれでも当てられる前から暴力沙汰を起す選手は滅多におるまい。たぶん、自分が受けた死球に対して、チームが報復をしないことも怒りを増幅させていたのだろう。
落合監督も、自チームの投手が暴力の対象だったら、「あそこに投げたら殴られても仕方ない」と言えるのだろうか? 何であれ暴力を肯定する監督など問題外だ。落合という人はそういう不合理な体質とは対極にあると思っていただけにガッカリである。