「ふりーず」

「おはよー。つめたいお水～」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「あ、ネコ」
お寝坊したくせに、お水を入れ替えて冷たくしてくれというジュリア姫。と、その時インターフォンが、
ぴんぽん
新しいのに交換されてから、やたら音が大きくなってしまって、私でもびっくりすることがあるのですが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「…やばいやばい超やばい」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
速攻ソファの下に逃げ込んで身動き一つしません。瞳孔ひらいちゃってますねー。
夏の間フル稼働だった猫部屋のエアコンをやっと業者さんにクリーニングしてもらいました。お掃除機能はついているけれど、ごくシンプルな形のエアコンなので、作業時間は１時間ちょっと。とはいえ、水を流すモーターの音がすさまじくて、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ぎょ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ぎょぎょっ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ぎょぎょぎょぎょーー」
ソファの下でひたすらフリーズしておりました。

「安眠妨害」

猫部屋でデロンギのオイルヒーターがじんわり温めてくれているのに、夜になると何となくリビングで寝たがるジュリア。別に見たいテレビ番組があるわけでもなさそうだけど…。ストーブにべったり、でも床に直寝するのはイヤだそうで。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「あったかいでチュー」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「もう、ぬっくぬくでチュー」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「あのね」
あ、起きた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ネコのジャマしないでください」
あー、はいはい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「せっかくねようとしてるんだから」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ぐぅ…」
ストーブの足の部分が丁度いい高さになっています。何にでも寄りかかりたいジュリアにはぴったりのポジションです。

「ぷりっぷり」

先日知人に「無駄にしないでね」と言われて、「東山魁夷展」のチケットをいただきました。展示終了期日が迫っていたので、もうそろそろ空いているだろうなんて思って、昨日乃木坂の国立新美術館に行ってきました。さくっといってさくっと帰ってくるつもりが…美術館に着いてびっくり。チケット販売所ばかりでなく、会場に入るまでに、まるで人気ラーメン店のごとき二重三重の長蛇の列ができておりました。チケットはもっていたので入場できましたが、それからが長い道のりで、２列になったり４列になったりして漸く作品までたどり着きました。もちろん中も大混雑。東山魁夷氏のファン、恐るべしでした。
というわけで、思ったより時間がかかって帰宅したため、ジュリア姫は御不興でした。意味なく長いこと毛づくろいした挙句、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ずんずんずん。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ふんっ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ジュリちゃん、どーしたのかなぁとご機嫌を取るも、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「やんのか、おら」
やだなー、ジュリちゃんてば。怒ってるの？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「怒ってる！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「マックス怒ってる！！」
だそうです。いつもちょっとずつ残すご飯のお皿が二つともからっぽでした。やけ食いしたか…。

「魚が猫をすくう？」

「とける…」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「とけてしまふ（ため息）」
徐々に日照時間が短くなって来ているのを実感しますね。ジュリアもお日様を追いかけるようにして、猫らしく光合成しています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
触ってみると、ほんのりあったかい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ふかふかの蒸し上がりです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「まっぶしー」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
まぶしすぎて目が開きません。

ジュリアは前から下部尿路疾患にかかりやすい体質です。ひどくなることはあまりなかったけれど、それでも時々微量の潜血反応があったり、黴菌が繁殖したりするので、毎月１回おしっこの検査を続けています。この夏も台風が連続してやってきた頃に軽い膀胱炎になったし。で、いつもはウロキャッチャーという、細いスティックに２センチ四方ほどのハンペンみたいなのがくっついているツールを使っているのですが、この間病院に行った時にこんなものが置いてあるのをみつけました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
"Fish Save Cats"ってなに、コレ。お弁当に入れるお醤油挿しじゃないのぉー？　使い勝手はいいのかしらん。「よろしかったらどうぞ～」と受付のお嬢さんにいわれましたが、何となく微妙な気がして。

「ウラヤマシイ」

じぃいー。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「…」
キャットタワーに上ってあちこち見まわすジュリア。何をしているのかというと、お世話係が猫部屋を掃除しているのでタワーに避難しているところ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
えらい不機嫌です。猫ベッドやご飯台をのけたり、机の上に乗せたりして掃除機＋ウェットタイプのクイックルワイパーをかけるので、落ち着かない！と思っているのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ん…んん…」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「んんん」
口を開けずに鳴いているのは、何か訴えたいことがある証拠です。「まだなの？」かもしれないし、「おーそーい！」かもしれない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
でも、確かにナニか言っている…。
掃除がすむと、その時の気分で好きなベッドを選んで二度寝するというのがジュリア姫の朝の日課なのです。
ウラヤマシイウラヤマシイ。

「はじめの一歩」

ぎゅうぅ～～。
ジュリアがベッドにしがみついて、ネタ作りをしてくれないので、本日は馬の話を。
日曜日、天気がよかったので東京の府中競馬場へ行ってきました。午前中のまだゆる～い感じのレースが行われているなか、到着しました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
手前のヒトは警備の人。レースが始まるとこの姿勢で座ります。今ひとつ何のためか分らないんだけど。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
最後の直線を一塊になって爆走してきます。地響きすごいです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ゴォ～～ル！
このレースは馬券を買っていなかったのだけど、好きだった馬の子供が勝ったようなので、ウィナーズサークルへ行ってみました。
しばらくすると、勝者登場。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「いいの？　ここで？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「あ、こっち向くの？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ほら、ヨコヤマくんもこっちおいでよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「うち（厩舎）帰ったら、ごほうびくれるよね、ね？」
まだ馬も乗り手も若くてほのぼのした感じでしたが、これで競走馬としての第一歩を踏み出せてよかったよかった。
天気は良かったけれど空気がもわ～んとしていたので、富士山がこの日は残念ながら見えず。とはいえ、なかなかの競馬日和でした。

「神社のアイドル」

小さな紅葉。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ムラサキシキブ。
秋らしい挿し色がちょこちょこ、でも紅葉の主役である楓や銀杏はまだ全然です。月曜日、鎌倉長谷の雑貨屋さんshironekoへ用事があって行きました。と、その前に近くの御霊神社に寄り道。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
江ノ電長谷駅から藤沢方面に線路に沿って少し歩いてから右折した所にあり、小さいながら平安時代後期に創建された由緒あるお社だそうです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
春は桜、６～７月は紫陽花が美しく咲き、こじんまりした境内がカメラ片手の観光客で賑わいます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
本堂を背に鳥居の方を見ると、そのすぐ前を江ノ電が疾走していくのが見えて、撮り鉄さんたちにもなかなかの人気です。
お参りするため本堂へ向かおうとした時、私の猫センサーが反応しました。振り返ってみると、社務所の受付の所にハチワレ猫さん。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あらやだ、かわいい。最近デビューしたらしい神社猫のうっしーくんです。只今人気上昇中で、うっしーくん表紙のご朱印帳もできたアイドルですが、しょっちゅう脱走してしまうのだとか。線路が近いから心配だなー。
この日は雨降りだったので、つまらなそうな顔で外を眺めていました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
バイバイ、また来るね。

「猫的ボキャブラリー」

また飽きずにストーブの番人をしていると思ったら、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
なにやら催促にきました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「おめざはまだかにゃ」
ジュリアのお気に入りのおめざはコレです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
♪ちゅーるちゅーる、ちゃおちゅーる～♪ではなくて、モンプチ謹製のピューレkissです。ほら、モンプチッ子だから他のメーカーのはイヤなんですって。しかもテレビＣＭでやってるような可愛い食べ方はしません。なんかちょっと、がっかり。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
はぐはぐ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ぺろりん。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「さて」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「もっかい寝よっと」
ティアラもそうでしたが、ジュリアもかなりのおしゃべりで、「んなぁー」「にっにっ」「あお～ん」「がるるぅ」と色々な声で鳴きます。猫的語彙も年齢とともにいかなり増えてきたみたいで、あともうちょっとでヒトの言葉をしゃべるのではないかと期待している次第です。単語くらいだったら、しゃべりそうな感じなんですけど。

「イチ、ニのばびょ～ん」

クリーニング屋さんから羽布団を引き取ってきて、ようやくベッドも冬仕様に替えました。11月だし。そういえば、掛け布団がフカフカになったベッド、ティアラ、大好きだったなー。
寝室のドアを開けると、猫部屋からたったったっと走って来る音がして、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ばびょ～ん！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「わーい」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「わーいわーい」
弾み具合が楽しいのか、ベッドに飛び乗って走り、飛び降りてはまた乗って遊ぶのが好きでした。そのうち、寝転んでついでにお昼寝してみたり。ヒトのベッドで結構寛いでおりました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ころん。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ティアちゃん、お布団冬用に替えたから遊びにおいで。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
寝室にはティアラの気配が何となく残っているのか、ジュリアは絶対ベッドに乗りません。朝、呼びにきても中に入って来ることはほとんどないのです。おねえちゃんの教えは鉄の掟だったのかも。