インバンというと関空の閉鎖以降関西、特に大阪の経済が壊滅的に、という報道をよく目にします。
確かに成田に迫る勢いの国際線利用者数を誇る関空からの入り込みが消えたら経済に与える影響も半端でないのは理解できますが、冷静に考えたらちょっと変な話でもあります。
観光立国を唱える国策も後押しして、関空が圧涛Iな強みを見せるアジア路線も追い風となり、ちょっとまえまでは「欧米線が欲しい欲しい」と駄々をこねていたのを忘れたかのように有卦に入っています。とはいえまがいなりにも我が国第二の経済圏である関西の中心地大阪が、観光需要に左右されるほど脆弱な経済基盤だったのか。
もしそうであれば実体経済の空洞化が深刻なところを観光でカバーしているに過ぎないわけで、ブームが去ってメッキが剥げれば恐ろしい事態になるはずですが、現実はどうなのか。
まあそれでも半端ない入り込みがもたらす経済効果が、ちまちま日本人相手に商売するのが馬鹿らしくなる、という経営資源のシフトを呼ぶのも理解できますが、釈然としない部分もあります。
大阪城公園で脱税していたたこ焼き屋なんかもインバン特需でぼろ儲けしていたようですし、相手が日本の10倍の人口を抱える大国ですから、上位2割の「上澄み」であっても日本人の総数より多い、という恐ろしいマーケットを前に、算盤もフル回転なんでしょう。
ただ、やはり基盤の経済の弱さが気になるわけです。
黒門市場が関空閉鎖後客足が従来の1割、という話を聞くと、相当盛っている可能性はありますが、日常利用を前提にしているはずの「市場」が、京都の錦、東京の築地場外、金沢の近江町、函館の朝市のように、観光客の存在が大きいにしても、1割しか日常がいないというのはどうしたことか。
家電量販店やドラッグストアを中心に、「爆買いブーム」に踊らされてインバン特需に特化して、中国の引き締め政策で壊滅したのは記憶に新しいですが、足下のインバンブームも同じなんでしょう。関空の一件は高転びする前に気が付くチャンスととらえればいいのですが、18日の鉄道、21日の1T全面復旧で、再び稼げるだけのチキンレースに邁進するのでしょう。
確かに成田に迫る勢いの国際線利用者数を誇る関空からの入り込みが消えたら経済に与える影響も半端でないのは理解できますが、冷静に考えたらちょっと変な話でもあります。
観光立国を唱える国策も後押しして、関空が圧涛Iな強みを見せるアジア路線も追い風となり、ちょっとまえまでは「欧米線が欲しい欲しい」と駄々をこねていたのを忘れたかのように有卦に入っています。とはいえまがいなりにも我が国第二の経済圏である関西の中心地大阪が、観光需要に左右されるほど脆弱な経済基盤だったのか。
もしそうであれば実体経済の空洞化が深刻なところを観光でカバーしているに過ぎないわけで、ブームが去ってメッキが剥げれば恐ろしい事態になるはずですが、現実はどうなのか。
まあそれでも半端ない入り込みがもたらす経済効果が、ちまちま日本人相手に商売するのが馬鹿らしくなる、という経営資源のシフトを呼ぶのも理解できますが、釈然としない部分もあります。
大阪城公園で脱税していたたこ焼き屋なんかもインバン特需でぼろ儲けしていたようですし、相手が日本の10倍の人口を抱える大国ですから、上位2割の「上澄み」であっても日本人の総数より多い、という恐ろしいマーケットを前に、算盤もフル回転なんでしょう。
ただ、やはり基盤の経済の弱さが気になるわけです。
黒門市場が関空閉鎖後客足が従来の1割、という話を聞くと、相当盛っている可能性はありますが、日常利用を前提にしているはずの「市場」が、京都の錦、東京の築地場外、金沢の近江町、函館の朝市のように、観光客の存在が大きいにしても、1割しか日常がいないというのはどうしたことか。
家電量販店やドラッグストアを中心に、「爆買いブーム」に踊らされてインバン特需に特化して、中国の引き締め政策で壊滅したのは記憶に新しいですが、足下のインバンブームも同じなんでしょう。関空の一件は高転びする前に気が付くチャンスととらえればいいのですが、18日の鉄道、21日の1T全面復旧で、再び稼げるだけのチキンレースに邁進するのでしょう。