Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

摩耶駅をようやく見る

2016-05-24 23:08:00 | 交通
今更ですが、ようやく摩耶駅を見てきました。
神戸時代なら初日に行っていたであろう生活圏、行動圏の駅ですが、神戸にそれなりに行く機会がありながらここまでご無沙汰でした。


(ケーブル、ロープウェイ以外では有りそうで無かった「摩耶」と名のつく駅)

最近の普通電車のみ停車の新駅と同様、列車線(外側線)にホームを置かない電車線(内側線)のみの島式ホーム1面の駅です。上り電車の折り返し対応駅が西明石から大阪までないため異常時の抑止区間が徒に長くなることへの対応として、西向きの折り返しを可能にしています。通常時は使用せず、異常時のみの使用のため、三ノ宮方の片渡りに対応する上り線ホームでの折り返しに備え、上り線部分だけ12連分の有効長を持ちますが、通常時は使用しない7連分以上の部分は柵があって入れなくなっています。


(柵の向こうに片面のみの緊急用ホーム)

橋上駅舎のコンコース階にあがると、陽だまりになるスペースに六甲山の間伐材を使ったベンチが。
で、改札は訪問時は無人でしたが、有人の時間帯はどのくらいか。


(改札回り)

改札機にモニターつきインターフォンがあり、乗り越し等に対応するようです。券売機は最近増えているピンクの券売機も。


(案内はサイネージで。自分で操作できるタイプ)

そしてみどりの窓口がない代わりに、JREで一時期繁殖し、撤退した「もしもし券売機Kaeruくん」の発展版ともいえる「みどりの券売機プラス」が設置されていますが、読み取り台とモニター、受話器を設置して仰々しいです。


(みどりの券売機プラス)

改札は無人でも改札前の自由通路にはセブンイレブンがあります。もうそこできっぷの扱いもすれば、ってどこの委託駅、ってなってしまいますね。


(改札に向き合ってセブンイレブン)

駅名の由来となった摩耶山を望む北側はありがちな外観に小さめの駅前広場があります。ただ公共交通は入っておらず、少し上がって山手幹線に出る必要がありますが、そこまで行くと92系統など市バスが頻繁運転をしているので、摩耶駅との連携はないでしょうね。


(北口はオーソドックス)

特徴的なのは南口で、駅が一段高く、というか、南側を通る道路がちょうどここだけ低くなっています。
そのため橋上駅舎のコンコース階から地上まで長いエスカレーターが結んでいます。そしてEVもありますが、非常用も兼ねて階段もあります。EVと階段はESと少し離れた駐輪場の裏手に出る格好になっており、ユニークな構造です。


(特徴的な南口)

この摩耶駅、昔は東灘信号所を名乗り、神戸港への貨物線との分岐駅でした。
いまも外側線の外側に貨物待避線がありますが、昔はここで貨物線が分岐しており、上り線は本線をアンダーパスして外側からアプローチしていました。貨物線はその先灘駅南側から遊歩道になって春日野交差点付近でR2をまたぐあの道です。そこから浜手BP南側のみなとのもり公園が当時の神戸港駅の跡ですが、21世紀に入ってからもEF66牽引のコンテナ列車が発着していました。


(下り待避線が伸びる。正面マンション付近で貨物線が分岐)

そして開業を控えた2015年12月には、強風下で足場などが悼オて線路を支障し、現場に差し鰍ゥった列車が緊急停止するアクシデントもありました。この時運行を取り止めた2列車の乗客が摩耶駅ホームに上がり、改札口から外に出た「最初の乗客」になるエピソードもありました。


(摩耶駅から望む摩耶山)

新設が発表されてからしばらくは、(仮称)「まや駅」となっていましたが、安易なひらがな駅にはならず、由来そのままの「摩耶駅」になりました。


(今も六甲道駅に貼っているャXターには...)

漢字になったこともあり、「摩耶」は旧帝国海軍の重巡洋艦の名称でもあるので、一部のコアな方々には人気が出るかもしれませんね。まあ重巡洋艦「摩耶」はレイテ沖海戦のパラワン水道海戦で潜水艦の待ち伏せ攻撃で轟沈という薄幸な船ですが。




禁断の木の実

2016-05-24 23:00:00 | ノンジャンル
さて、国内でのタックスヘイブンともいえるのが「ふるさと納税」です。
ご存知の通り、任意の自治体に「寄付」をすれば、所得税の還付と住民税の控除が受けられるという制度ですが、居住自治体への納税(A)+任意の自治体への寄付(B)°緒Z自治体からの還付(C)で、B-C=2千円なので、本来の納税額+2千円の負担で、居住自治体へはA,、任意の自治体へはBの納税を行うのと同じ効果が得られます。

税収の多い都市部の納税者に、税収が少なくて苦戦している「ふるさと」を応援してもらおう、という趣獅ナすが、極端な話、住民税(所得割)の税収全額が流動化して分捕り合戦になったようなものです。
流出する側は税収が減少して住民サービスに影響する反面、流入する側は何もしなければ1円も入らないのですから必死です。ですから「御礼」として地域の特産品をプレゼントすることで「納税額」を増やそうとしているわけで、納税者から見れば納税額に匹敵するような豪華返礼品がもらえることで実質負担がないように見えますし、自治体にしてみれば納税額と原価の差額は間違いなく収入になります。その合計が住民がふるさと納税で他自治体に「納税」した額を下回らない限り、「得」になります。

その獲得競争がエスカレートして、金券のような現金等価物が返礼品メニューに上り始めました、いちおう地域の商品券として納税先の経済に寄与するというお題目があるうちはそれでもまだ救いがありましたが、換金性の高いものの導入、また、ネットショッピングとのコラボで、事実上のキャッシュバックに走る自治体が出ています。

この時問題になるのが、富裕層に対する事実上の減税になることです。1万円程度を「納税」して特産品をもらうのであれば可愛い話で、控除できる額が大きい富裕層の場合、例えば100万円を「納税」して99万8千円の現金等価物や、高額商品を入手したらどうでしょうか。「特産品」だとそんなにもらっても困るだけですが、換金性が高いものや、高額商品だといくらでも大歓迎です。かくして還付及び控除額の分だけ無税の収入が得られる、つまり減税になるのです。

自治体にしてみれば、納税額の全額を金券で還付しても、その利用で得られる手数料があれば儲けになります。
ベースの金額が100万単位であれば、ちまちました小額の納税で鞘を稼ぐよりも効率的です。
こうなると「ふるさと納税」の趣獅煢スもあったもんじゃない話ですが、孫への贈与を非課税にした時もそうでしたが、露骨な富裕層優遇政策がまかり通るのを見ると、選挙目当てもあり何かと優遇される貧困層との間で中間層、中流層がどんどん破壊されていくことで、国家の活力が削がれています。

こうした歪んだ「ふるさと納税」の代表として、5月16日の朝日は1面で千葉県大多喜町を取り上げました。
金券とネットショッピングの融合というのは実はこの町のことですが、2千円の負担で還付、控除額見合いの商品が購入できるのですからそりゃ人気が出るはずです。

その控除額を負担するそもそもの納税先は冗談じゃない話ですが、富裕層が住むような街ですから余裕もあるのでしょう。それと国も自治体が黒字ならいくら積み上げても地方交付金は0ですが、赤字なら赤字に見合う交付金が出ます。それまでいくら積んでも意味がなかった黒字が赤字自治体に回り赤字の穴埋めに使われれば、交付税の総額は減るはずで、このあたりもこのおかしなスキームを続ける理由かもしれません。

こうなると町が潤うといってもごく一部で、そこからシャンパンタワーのように利益を流していくしかないのです。それが町の発展につながるかというと微妙ですが、少なくとも再配分を司る自治体にストックされる「税収」があるのが大きいのでしょう。

大多喜町に関しては、以前同地を走る第三セクター鉄道の社長が、ふるさと納税ではなく自分の会社に寄付を、と訴えていましたが、こうした「ふるさと納税」を巡るからくりを踏まえると、その気持ちも判らなくはありません。
しかしそれは「お金を呼び込む」という意味では絶望的な差が両者のコンテンツにあるわけで、さらにその会社が納税ャWションにない限り、シャンパンタワーの起点になれないという厳粛な事実があります。

そうなると、地域にとって有効なのはどちらでしょうか。いかがわしさすら感じるような「ふるさと納税」であっても、コンプライアンス上は問題ない限りは、自治体としてどちらを選ぶかは自明、というかそうする「べき」としかいえないのです。とはいえ町も薬物に手を出したようなものであり、やがて批判が高まって「ふるさと納税」の制度自体が大幅に見直される日が来たら、依存度次第では破局が来ることを忘れてはいけませんが。

それでも必要な資金が天から降ってくるのでもない限り、住民の生活に責任を持つ自治体は泥まみれになっても資金の確保を考えるべきです。ただその意味でも「いかがわしい」収入への依存と「道楽への補助」という底なし沼を両建てで抱える愚は指弾されるべき話です。
現状は「電車ごっこ」への補填を「ふるさと納税」で稼いでいるという救いのない状態ですから。




誤解が妨げるあるべき追求

2016-05-24 22:59:00 | 時事
タックスヘイブンがにわかに話題になっていますが、きっかけとなった「パナマ文書」が文字通りの玉石混交で、マネーロンダリングや隠し資産の類もあれば、正当な利用もあるという有様となり、本来批判すべき対象を見逃して、正当に利用している企業を「大企業ガー」と指弾してしまうという本末転唐ネ状況です。

「正当な利用」?と思うかもしれませんが、なぜタックスヘイブンを使うのか、ということが判っていないからこういう質問が出ます。

要は課税される対象がキーで、所得にかかる税金、資産にかかる税金、そして取引にかかる税金があるわけです。
タックスヘイブンで利益を極大化しても、基本は所得に税金がかかる時点で捕捉されます。海外に資産を隠しているケースもあり、海外でプールしたお金を使うことも普通になった現在ではそれだけでは不十分ではありますが、まあ少なくとも法人の場合はその原則が機能します。

資産もそれがある場所での課税が原則です。通常は固定資産ですよね。資産がある場所での課税に何の不思議もありません。ただそれが移動可能な場合、船の船籍のようにパナマが有利といった一種のタックスヘイブンへの逃避は発生します。

問題は取引にかかる税金です。海外での取引に日本で税金がかかる。そこで上げた収益にさらに課税される。法人の設立、収入印紙、いろいろと日本でなぜか課税される税金があるわけで、海外の取引でそうした不労所得のような税金を回避するのは自然な流れともいえますし、そこで使われるのかタックスヘイブンなのです。
本来は今回名前が挙がった法人のように、別にその存在やスキームを隠す必要はありませんし、規模によってはプロジェクトへの投資会社といった名目で開示されています。ですから本来批判されるべきなのは、マネーロンダリング目的での利用であり、資産逃避や収入課税逃れでの利用ですから、「大企業ガー」というのはまず的外れになります。

ここが判っていないと批判の向きがおかしくなります。で、当局に問いただしても、ここは税収の極大化が願いの国税当局などはここを先途とタックスヘイブン利用の抜け道を塞ぐとしか言いませんし、必要以上にタックスヘイブンをいかがわしく言い募ります。
で、本質が見失われて、声が大きいのは富裕層や大企業を叩くだけで経理的素養のかけらもない共産党など革新政党になり、国民の興味が失われるお決まりの流れです。



結局いつものダブスタ

2016-05-24 22:58:00 | 時事
沖縄の米軍軍属による殺人事件は、大統領が謝罪するという話になっていますが、サミットのホスト国である日本での事件、そして広島訪問という歴史的事業を前にして、外交的対応としての謝罪でしょう。
確かに痛ましい事件ですが、大統領が謝罪する案件なのか。ならば米国で日本人が殺人事件を犯したら天皇陛下が謝罪するのか。国家元首が頭を下げるというのはそれくらい重い話です。

繰り返しになりますが、今回の事件は米軍の公務の範囲で発生したものではありません。元軍人ですが、今は軍属、しかも国際基準で言えば軍属とも言えない「出入り業者」です。
その「出入り業者」がプライベートで犯した犯罪です。そこに米国や米軍という属性に責任を求めることは出来るのか。それは特定の属性の排除であり、米国や米軍が構造的に犯罪集団でない限り、それを主張するのはヘイトスピーチの類です。

メディアはそこを意図的に無視しているわけです。2015年暮れに発生したケルン暴行事件では、犯人に難民が含まれていたからといって難民を排斥してはいけない、と主張しているメディアがまさか今回米軍がいるがゆえ、なんていってませんでしょうね。あるいは北朝鮮の民族学校の生徒に対する心無い行為を多くのメディアが批判していますが、その属性たる北朝鮮は拉致やミサイルなど我が国にとって有害な属性ですが、それでもそれを理由に個人を批判してはいけない、というご高説はどこへいったのか。

ダブルスタンダードの極みでしょう。イデオロギーに目が曇り、同じ構図、同じ「人権問題」なのに扱いが異なるのでは、信頼性は地に落ちます。

ちなみに日米地位協定に論点をスイッチして、だから米軍ガー、と誘導する向きもあります。確かに地位協定は同種のNATOなどの地位協定と比較して遜色ないとはいえ不平等は否めません。しかし今回は公務外の事件で、しかも県警が逮捕して身柄を押さえているわけです。つまり地位協定の出番でもないわけです。地位協定は確かに問題ですが、米軍基地の問題と同様、今回の事件とリンクするものではありません。

ちなみに地位協定により米軍側が裁判権を実施したケースにおいて、刑事罰を架せられたケースが明らかに低いというデータもあるのは確かに問題でしょう。軍法による処分のほうが厳しい、という理由で米軍側の裁判権を肯定する意見も多いだけに、そこは改善を強く求めていく事項です。もちろん刑事罰よりも不名誉除隊や降格のほうが社会的に抹殺されて重大な結果になるのかもしれませんが、「前科者」というレッテルをもって社会的制裁というのであれば、それは普遍的な人権意識と対立する話であり、好ましくないです。


例の名物を食す

2016-05-22 11:03:00 | 交通
先日山陽新幹線に乗ったんですが、まあインバン集団の多いこと。
1週間前に予約をした時にはシートマップで見たらかなり空いていたのに、当日になると満席。個人客を取り囲むように欧米系のインバンの集団が乗っていましたが、あの数であんなに短納期で指定を取るものなのか。隅のほうにはトラピックスか何かの集団もおり、どういうあてがいになっているのか気になります。


(連綿と続く外国人集団の列)

まあ日系団体はオバサン集団だったので懸念していたら大人しく、逆にインバン集団がはしゃぎまくり。
貸し切り気分で通路を歩き回ったり、友達の席の脇に立ってダベッたり。駅弁が珍しいのか、中に入っている小魚?をくわえたり、おかずをシェアしたり。


(クーャ唐ゥ何かなのか、有人通路を占拠してました)

乗ったのは4列狙いで、地震の影響でレアな熊本行きになっていた九州新幹線ですが、年齢層が若めの集団なので、復興支援かボランティアか、と思っていたら、皆さん広島で下車。こちらもオバマ訪問でさらに人気が出てるんでしょうね。

で、新幹線といえば、ということで買ってみました。


(正調スジャータのバニラです)

出張途上ということでビールに手を出せないこともあり、話題のシンカンセンスゴクカタイアイスです。

静かなブームで売れているのか、売り子さんが「しばらく置いてからお召し上がりください」と食べ頃の指南まで。
最初はスプーンすら刺さらない硬さで、刺さってからも、。削るというか斫るというか、薄く削ぎ取れるまでかなり時間が(苦笑)


(プラスプーンがようやく刺さりました)

8月末まで有効の「見せるだけクーャ刀v(コーヒー、アイスが何回でも50円引き)が付いてきましたが、裏表紙の宣伝がこれも今をときめくというか賛否喧しい「水素水」というのはどうか。ワゴンサービスで販売中と誇らしげですが...