産経の関西版に、神鉄北鈴蘭台駅前のタクシー乗り場を巡る「攻防」が出ています。
公道である歩道上に神鉄の連結子会社である神鉄タクシーが「専用乗り場」を設置していたのに対し、個人タクシーが公道での「占拠」はおかしい、と乗りつけたところ、神鉄タクシー側が会社ぐるみで妨害を始めたというものです。
乗り付けた個人タクシーのドア前に立ちはだかるという、タクシーやバス黎明期の客引き合戦を彷彿とさせるような出来事ですが、訴訟になり、1審、2審とも神鉄側敗訴のうえ、2審では差し止め命令まで出るような状態とは呆れます。
もともと神鉄の社有地だった場所を神鉄が整備して神戸市に寄贈したという経緯が話をややこしくしていますが、現状は公道であり、駅前だからといって鉄道側(の子会社)が勝手にできないことは言うまでもありません。
神鉄自体が東証の一部上場という「ステータス」がある会社であり、その連結子会社がこんなことをしているようでは困ります。記事では社員どころか社長まで出張って妨害をしていたようですし。
ついでに言えば、神鉄も阪急阪神ホールディングスの持分法適用会社であり、持分法適用会社の子会社は「関係会社」ではないとはいえ、無関係とはいえません。
さて、この話題を見て思ったのが、昨年8月にスタートした「新高速バス」におけるバス停を巡るゴタゴタです。
あれもそもそも「公道上」にあるのですが、道路管理者や警察の基準が曖昧で、結局既得権益化、というか、占有権になっているわけで、管理者側の差配が効かない不思議な状態です。
今回は神戸市も歩道(公道)上に「神鉄タクシー乗り場」の看板を出すことを認めなかったわけですが、バスにおいては事実上それが許されているわけです。このあたりは、バス停の管理を道路側が行い、バス会社はその利用権を得る、という管理側主体にすべきであり、既得権益化していることで今回の新高速バス、以前の路線バス参入規制緩和とも新規参入という旗印が「骨抜き」になっている現状も見直すべきでしょう。
公道である歩道上に神鉄の連結子会社である神鉄タクシーが「専用乗り場」を設置していたのに対し、個人タクシーが公道での「占拠」はおかしい、と乗りつけたところ、神鉄タクシー側が会社ぐるみで妨害を始めたというものです。
乗り付けた個人タクシーのドア前に立ちはだかるという、タクシーやバス黎明期の客引き合戦を彷彿とさせるような出来事ですが、訴訟になり、1審、2審とも神鉄側敗訴のうえ、2審では差し止め命令まで出るような状態とは呆れます。
もともと神鉄の社有地だった場所を神鉄が整備して神戸市に寄贈したという経緯が話をややこしくしていますが、現状は公道であり、駅前だからといって鉄道側(の子会社)が勝手にできないことは言うまでもありません。
神鉄自体が東証の一部上場という「ステータス」がある会社であり、その連結子会社がこんなことをしているようでは困ります。記事では社員どころか社長まで出張って妨害をしていたようですし。
ついでに言えば、神鉄も阪急阪神ホールディングスの持分法適用会社であり、持分法適用会社の子会社は「関係会社」ではないとはいえ、無関係とはいえません。
さて、この話題を見て思ったのが、昨年8月にスタートした「新高速バス」におけるバス停を巡るゴタゴタです。
あれもそもそも「公道上」にあるのですが、道路管理者や警察の基準が曖昧で、結局既得権益化、というか、占有権になっているわけで、管理者側の差配が効かない不思議な状態です。
今回は神戸市も歩道(公道)上に「神鉄タクシー乗り場」の看板を出すことを認めなかったわけですが、バスにおいては事実上それが許されているわけです。このあたりは、バス停の管理を道路側が行い、バス会社はその利用権を得る、という管理側主体にすべきであり、既得権益化していることで今回の新高速バス、以前の路線バス参入規制緩和とも新規参入という旗印が「骨抜き」になっている現状も見直すべきでしょう。