先日の三連休最終日の深夜に、練馬駐屯地の陸自部隊が災害派遣の訓練として都内各区役所への移動と現地での設営訓練を行ったのですが、軍事行動はケシカラン、と言ういつものアレルギー(オスプレイ反対デモも結局これなんですよね)が発症した勢力に拠る反対運動を左派系メディアは大写しにしていました。
阪神大震災の時に自衛隊との連携が初動段階で取れていなかった教訓から16年、東日本大震災の時には自治体と自衛隊の連携がきちんと取れており、様々な場面での自衛隊の活動に賞賛の声こそあれ、批判するような胡乱な人は見ませんでしたが、震災の危機が迫ると言われながらも我が事に思えないのか、このような能天気な行動に出る勢力や、それを肯定するが如きメディアは、災害発生時にまさか自衛隊を頼らないでしょうね。
さて、この訓練の際に区役所側の協力が得られなかった区が11もあったと産経が報じたところ、事実に反する、と抗議した区がいくつかありました。産経らしい勇み足(誤報)と言えばそれまでですが、NHKなどが当日報じた際にも、三連休で?担当者がいないから、という理由で区役所に入れなかったとか、区側の担当者がおらず、自衛隊が勝手に設営などの訓練を行ったと言う話があったのは事実であり、全部が誤報と言うわけではないです。
ただ自衛隊が訓練を行うのに私服や儀礼用の制服で出動するわけがなく、迷彩服がダメならどうしたらいいんでしょうか。東日本大震災の現場で、私服や制服で泥まみれになって活動していたのならまだしも、あの場所でどういう服装だったかを考えれば、「迷彩服が」という批判に対し「訓練なんだから迷彩服を着ていなきゃおかしいですよね」とキャスターがコメントするくらいでないと。反政府、親サヨクの論調の時には必要もないコメントを乱発するくせに。
まあアレルギーというかヒステリーを起こす勢力はともかくとして、今回の訓練で判明した問題点は、事前に通告した訓練なのに自治体側が真剣に捉えていなかったことに尽きます。
本当の災害時には真面目にやります、というのでしょうが、訓練一つ真面目にできない体制で、その場その場で即決の対応が求められる「現場」がこなせるわけがありません。
2005年7月、千葉県北西部を震源とする地震で都内で震度5弱を記録しましたが、その際に非常時即応要員として都庁周辺に居住しているはずの都職員が、無届けで外出しているなどの状況で、期待通りに集合しなかったという先例がありますが、今回の区役所も、「三連休なのにうっとうしい」とでも思ったんでしょうか。訓練を真面目に取り合わない状況であれば、2005年の都職員のように、有事でも機能しない危険性が高いです。
もう一つ、あの訓練から学ぶべきこととして、練馬駐屯地から板橋区役所まで2時間、北区役所まで3時間もかかったということ。伝令レベルの隊列なのに5kmないし6kmの行程にこれだけの時間がかかるのです。
家屋の悼竕ホ災の発生などを考えると、通れるルートが限定されるわけで、そうなれば行程はさらに伸びるため、初動としての各自治体における司令塔機能の構築まで半日近くかかります。
そこから部隊の展開を考えると、災害発生から救命可能性が急激に下がる72時間の壁までの余裕はあまりないわけで、そうした状況であるという認識があれば、訓練といえども疎かにできませんし、我々もまたある程度の「覚悟」が必要です。
阪神大震災の時に自衛隊との連携が初動段階で取れていなかった教訓から16年、東日本大震災の時には自治体と自衛隊の連携がきちんと取れており、様々な場面での自衛隊の活動に賞賛の声こそあれ、批判するような胡乱な人は見ませんでしたが、震災の危機が迫ると言われながらも我が事に思えないのか、このような能天気な行動に出る勢力や、それを肯定するが如きメディアは、災害発生時にまさか自衛隊を頼らないでしょうね。
さて、この訓練の際に区役所側の協力が得られなかった区が11もあったと産経が報じたところ、事実に反する、と抗議した区がいくつかありました。産経らしい勇み足(誤報)と言えばそれまでですが、NHKなどが当日報じた際にも、三連休で?担当者がいないから、という理由で区役所に入れなかったとか、区側の担当者がおらず、自衛隊が勝手に設営などの訓練を行ったと言う話があったのは事実であり、全部が誤報と言うわけではないです。
ただ自衛隊が訓練を行うのに私服や儀礼用の制服で出動するわけがなく、迷彩服がダメならどうしたらいいんでしょうか。東日本大震災の現場で、私服や制服で泥まみれになって活動していたのならまだしも、あの場所でどういう服装だったかを考えれば、「迷彩服が」という批判に対し「訓練なんだから迷彩服を着ていなきゃおかしいですよね」とキャスターがコメントするくらいでないと。反政府、親サヨクの論調の時には必要もないコメントを乱発するくせに。
まあアレルギーというかヒステリーを起こす勢力はともかくとして、今回の訓練で判明した問題点は、事前に通告した訓練なのに自治体側が真剣に捉えていなかったことに尽きます。
本当の災害時には真面目にやります、というのでしょうが、訓練一つ真面目にできない体制で、その場その場で即決の対応が求められる「現場」がこなせるわけがありません。
2005年7月、千葉県北西部を震源とする地震で都内で震度5弱を記録しましたが、その際に非常時即応要員として都庁周辺に居住しているはずの都職員が、無届けで外出しているなどの状況で、期待通りに集合しなかったという先例がありますが、今回の区役所も、「三連休なのにうっとうしい」とでも思ったんでしょうか。訓練を真面目に取り合わない状況であれば、2005年の都職員のように、有事でも機能しない危険性が高いです。
もう一つ、あの訓練から学ぶべきこととして、練馬駐屯地から板橋区役所まで2時間、北区役所まで3時間もかかったということ。伝令レベルの隊列なのに5kmないし6kmの行程にこれだけの時間がかかるのです。
家屋の悼竕ホ災の発生などを考えると、通れるルートが限定されるわけで、そうなれば行程はさらに伸びるため、初動としての各自治体における司令塔機能の構築まで半日近くかかります。
そこから部隊の展開を考えると、災害発生から救命可能性が急激に下がる72時間の壁までの余裕はあまりないわけで、そうした状況であるという認識があれば、訓練といえども疎かにできませんし、我々もまたある程度の「覚悟」が必要です。