Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

白い幕の向こう側

2017-06-10 15:58:00 | 交通
先週幕張で行われたエアレースですが、零戦の「里帰り飛行」もあり、世間の注目を集めました。
まあ3回目ともなると運営側もこなれてきたようですが、幕張から稲毛にかけての海岸線の「封鎖」も手慣れたのは残念です。海浜大通りに何ヶ所かある歩道橋も立ち止まっての「タダ見」をさせないために(あくまで安全対策名義ですが)警備員を置いて追い立てていましたし。


(「タダ見」は減りましたね)

会場との間を仕切る「柵」も年々見えない度が上がっており、今年はほぼ見えない感じ。逆に沿道に出張る人は明らかに減っており、有料入場者のためのイベント、という色彩が強くなっています。


(今年は全く見えません)

そういう「すきま風」のせいでしょうか、ネガティブな情報というか報道も例年になく出ており、平日に実施されたテスト飛行が近接する学校などで騒音問題になっているというのもその一例でしょう。
ただこれは確かに騒音が高いわけで、学校で実施される予定だった英検の日程が変更になった例もあります。


(花見川はまあ見えました)

飛行機のエンジン音は77デシベルと基準値オーバーですが、「トラックに比べればマシ」「200m離れると相当低減される」と大会関係者の声を伝えていましたが、実際に日曜日に海浜大通りを走りましたが、自動車の走行音とは全く違う甲高いエンジン音が、思い出したように響く、という騒音特性も考えると、「相当障る」類の騒音に感じました。また、騒音発生源が中空ということで、クルマとは聞こえ方が違う、樹木や塀などで減殺されない、という事情も考慮すべきでしょう。


(飛行機はチラ見程度)

浦安の滑走路の整備費用も馬鹿にならないわけで、運営経費の回収を考えると極力「タダ見」は防ぎたい気持ちは分かりますが、地域が単なる「通り道」になればなるほど、騒音に代表される弊害への目も厳しくなるわけで、幕張での開催が歓迎されなくなる最悪の事態も想定できます。


(浦安の「滑走路」)

その集客の目玉となったのが零戦やDC3の展示飛行ですが、エアレースには全く興味もないのに零戦を見るために入場料を払う、という人も少なくなかったでしょう。もちろん「食わず嫌い」で実際にエアレースを見て「開眼」するケースもあるでしょうが、社会的注目度の高い零戦を「抱き合わせ」に使うやり方はいかがなものかとも感じます。


(西側に格納庫などを設置)

ちなみに今回の零戦は22型ですが、メディアが報じた土曜の展示飛行では脚を出したままの飛行のようでした。
もちろん零戦は主脚も尾輪も引き込み式ですから、脚を出したままの飛行シーンには激しい違和感を感じたのですが、何か事情があったんでしょうね。ただ日曜は脚を引っ込めての飛行だったようで、その違いが不明ですが。


(海からは見放題?)




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