Straphangers’ Room2022

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民主主義でいいのか?

2006-08-01 16:02:38 | 時事
将棋の名人戦問題は、朝日の勝ちとなったようです。
今日の午後全棋士195人の投票で、90対101で毎日継続案が否決され、朝日への移管となっています。

これだけを見ると民主主義的に円満に決まった、と言う感じですが、今朝の産経には興味深い記事が出ています。
おりしも昨日、今年の名人戦が終わり、名人位の就任式があったんですが、その席で森内名人が毎日継続案の支持を訴えたそうです。羽生王将も毎日支持を表明しており、渡辺竜王もブログで毎日支持と受け取られているそうです。

ということは、棋界のいわゆる七冠のうち、森内名人が棋王、羽生王将が王位、王座も占めており、残るは佐藤棋聖のみ。佐藤棋聖は考えを公表すべきではないとしていますが、佐藤棋聖が仮に朝日支持だとしても、七冠のうち六冠が毎日支持ということです。

いうならば、棋界の有力者、上位者の大半が毎日支持を表明しているなかで、「民主的に」朝日支持とすることに問題は無いのか。
名人戦の挑戦者決定にまず絡めないような棋士の意見と、名人や名人戦本戦に出られそうな棋士の意見が「平等」というのも、考えてみれば妙な話です。
あたかも、二軍選手の意見に従って日本シリーズの仔細を決めるようなものでしょう。

勝負の世界では、個々の立場は決して平等でないわけです。平等だったらやってられないでしょう。そういう世界では1人1票の世界は馴染まないのではないでしょうか。
株主総会のように、株主1人に1票ではなく、持株数に応じて議決権があるような感じで、C級は1票、A級は5票、名人は10票とか、その地位に応じて議決権を変えないと、今回のようにほとんどのタイトル保持者が反対することが通ってしまうのです。
これではまるでクーデターでしょう。




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